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「トリック　オア　トリート」
「………」
「トリック・オア・トリート」
「…………」
「トリック」
「うるっせえ、仕事しろ!!!」
「わー」



≪　おかしをくれなきゃ、　≫






▼ひじかたは　そうごに　なぐりかかった！


「乱暴ですねィ、土方さんは。　今日が何の日だか、知ってますかィ?」
「あ?　何の日って……　10月31日か?　ガス記念日だろ」
「……はぁ?」
「何だ総悟、お前知らねえのか?　ガス記念日っていうのはな、日本で初めてガス灯が点灯された日で……総悟?　総悟おおおお!　お前人の話は最後まで聞けえええええええ!!」







「近藤さん、トリック…」


「お妙さああああああああああああん!!」
「うるせえんじゃああああこのゴリラがああああああああああ!!」


「………。　…ん?」

「あ、姉上…っ!　あ、沖田さん!」

「よう、お疲れさん」
「お疲れ様です。　沖田さん、どうですか?」
「こっちは全然でィ、どいつもこいつも使えねえ。　そっちはどうだ」
「こっちも全然です…　今、神楽ちゃんが長谷川さんのところ行ってるんですけど…」


「おーい新八ぃ!　クソドS!」

「おいこらチャイナ、クソは余計でィ。　訂正しろィ」
「どうだった?　神楽ちゃん」
「マダオは駄目ネ、あいつ今金持ってなくて期待できねえアル」
「そっか…」
「今のところ、誰に声かけた?」
「えっと…沖田さんは、近藤さん土方さん山崎さん…とにかく真選組の人には全員に声かけたんでしたよね?」
「ああ」
「僕らは…長谷川さんとお登勢さんに西郷さん、狂死.郎さんに源外さんに…」
「姉ゴとさっちゃんと九ちゃんとツッキーと日輪、あとズラにも新八が声かけてきてあるアル」
「わっ!　ちょっと神楽ちゃん!　あ、あと言ってないのは?」
「旦那には言ったのか?」
「銀ちゃんはまだネ!　最後の砦アル!」




続く

「ふざけんな」
「ふざけてないネ。ふざけんなヨ、マダオが」
「銀さんはふざけてません。　菓子くれだァ?　そんなん、俺が一番くいてえに決まってんじゃねえか」
「銀さん、今日が何の日だか知ってますか?」
「あ?　ガス記念日だろ?」

「……………………」




▼そうごの　こうげき
　そうごは　ぎんときに　ロケットパンチをした!
　こうかは　ばつぐんだ!

▼かぐらの　こうげき
　かぐらは　ぎんときに　とびひざげりをした!
　こうかは　ばつぐんだ!

▼しんぱちの　こうげき
　しんぱちは　ぎんときに　はなフックデストロイヤーをした!
　こうかは　ばつぐんだ!

▼ぎんときは　たおれた!






「行きましょう、沖田さん、神楽ちゃん」
「こんなダメ男だとは思わなかったネ。　銀ちゃんのバカ」
「あ、旦那。　その返答ほとんど土方さんと一緒だったんで」





「………何だってんだ、一体。　ったく、仕方ねーなァ……」











　　　　　　　　　　　　　　＊


「全く……大人って、どうしてああなんだろう」
「年とったら誰だってああなってしまうネ、人間の悲しい特性アル」
「チャイナ、お前は天人としてあんな大人にはなりさがんじゃねえぞ」
「まかしとけアル、死.んでもなるもんか」

「「「はぁー…………………」」」








「——おい、お前ら。三人して体育座りなんてして、どうしたってんだ」

「!!　銀さん!」

「今日は楽しいハロウィンだってのに」

「土方さん!」

「あっ!　みんないるアル!」





『トリック・オア・トリート!!』




「みんな…」

「お前ら、こんな無礼講でうかねえ顔してんじゃねえよ」
「ほう〜ら、菓子くれねえと、銀さんが悪戯しちまうぜ〜」

「皆さん…!」






　　　　　　　　　　　「「「……菓子は子供が貰うものです」」」



『…………………あ、すみません』


















(皆様、ハッピーハロウィン!
　そして、　trick or treat!)