BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 「もう一度だけ」と貴方は言うけれど【オリジナルBL】 ( No.13 )
- 日時: 2011/01/10 12:33
- 名前: パナジウム(仮)@名前募集中なう ◆gkJKyRKQ9E (ID: 9L4Q1bFg)
いつからだろう、こんなに、お前を、求めたのは、
どうしてだろう、そんなに、お前を、悲しめることに、なったのは、
大切な、お前を、どうして、俺は傷つけて、しまったんだろう、
どんなに悔やんでも、悔やみきれなくて、
お前に、俺が、してやれることは、
【ずっと待ってる】 悠side
雨が体をうつ。
頬を伝う、冷たい滴。まるで、空が泣いているようだ。あの日の、璃玖のように。
<ずっと待ってる>
そう、ずっと、璃玖を悲しませた分、ずっと待つ。
それが、俺が璃玖に与えた悲しみへの懺悔。あいつは俺を、ずっと待っていてくれた。
だから今度は、俺が待つ番。
「璃玖、愛してるよ」
誰もいない道の隅で、小さく呟く。
あんな法律がなければ、俺らはいつまでも一緒に居られただろう。
でも、これからは俺が璃玖を守るから。
だから、だから、だから!
「…早く、来いよ。抱きしめてやるから、愛してやるから、ずっと…離さないから…」
“待ってる”けど、“ずっと”なんて耐えられない。
今璃玖はどこにいるのだろう、何をしているのだろう。そんな考えが頭を支配する。
胸元にある指輪を手で包み込む。すっかり冷たくなった指輪は、俺の体温で徐々に暖かくなっていく。
「…璃玖」
璃玖もきっと、こんなふうに雨に濡れて冷たくなっているのだろうか。
そうだったら、いやそうでなくても、優しく、でも強く抱きしめてやろう。
愛してる、って囁いて。キスをして。抱き合って。朝を迎えよう。
—————聞こえたのは、車のブレーキの音。
—————道の角に転がってきたのは、壊れた携帯。
【ずっと待ってる】
(貴方はずっとなんて)
(できない人だから)
(だから早く!)
(会いに行かなくちゃ)
(貴方の腕の中へ)
(飛び込んでいかなくちゃ)
三話終
(/二話の悠視点。
微ヤンデレなのはBGMと俺の趣味のせい(笑)
そして未だに一言も喋っていない雪の兄、次には喋っていただきたいところですwwwwww
雨の描写が温いです。もっと上手くなりたい……。
そういえば咎狗の血って雨描写多いですよね。あれすっごい大好きです←
リンが可愛すぎるんだぜ!((←可愛い子好き
BGM c/hl/oe(l/il/y)