BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 初恋は君だった 【BL】 完結(ss更新中) ( No.135 )
- 日時: 2011/07/17 23:43
- 名前: 雲雀 (ID: VEcYwvKo)
図にするとこういうことになります。
【過去】 【現在】
祐稀→←唯←修哉←葵 祐稀→←唯 修哉→←葵
修哉は元々は唯が好きだったということです。
というか葵とcpにするつもりなかったのにいつの間にか←
葵を身代わりにした、という訳ではありませんが、でもまだどこかで諦めきれていないようです。
うん……祐稀と唯を取り合いするはずだったのに……いつの間にこんな人になったんだろう……orz
以上、説明文(図)でした。
【ついでにお知らせ】
本日をもって、このスレを閉めさせていただきます。
もう絶対に、開くことはありません。
今まで開けたり閉めたりと、ご迷惑をおかけしました。
それでも読んできてくれた皆様、本当にありがとうございました。
友達にも言っていませんが、この小説は、実を言うと自分の心に区切りをつける為に書いていました。
恋愛感情ではありませんが、大切な人の、幸せを祈れるように。
いつまでも引きずっている訳にはいかないので、これを書くことで、終わらせました。
今はまだ傍にいますが、きっと近い将来、離れる時が来るので。
この小説はここで終わります。僕のことも、忘れてくれて構いません。
最後の最後まで、くだらない私情を挟んだお話ばかりをしてしまい、御免なさい。
でも、本当に、これで終わりです。
この小説を書けて、とても幸せでした。
文才が欠片も感じられない酷い文章でしたが、本当に、今までありがとうございました。
伝えたいことは他にもたくさんあるのですが、これで終わりにします。
それでは、またいつか!!
「今までありがとうございました!!」by初恋メンバー
◆
【「好き」の代わりに「さよなら」を】
「“ ”のそういうところが好きだよ」
あなたは以前、そう言ってくれた。
私のことを見ていてくれた、そのことが、どれほど嬉しかったか。
あなたが私の名前を呼んでくれた、そのことが、どんなに嬉しかったか。
そんな感情を、今でもよく思い出す。
◇
あなたは友達として、私を抱き締めてくれる。
その無邪気な笑顔を、私に見せてくれる。
「暑苦しいよ……」
恥ずかしくてそう返してしまったけれど、本当は凄く、凄く、嬉しかった。
でもその言葉を境に、あなたは私に触れなくなった。
どんなに切なかったか。
胸が張り裂けるほど、そんな言葉じゃ足りないぐらいに、苦しかった。
自分が悪いことくらい、分かってる。
でも、何を言っても、触れていてほしかった。
ごめんね。こんなの、自分勝手だよね。
でもそんな些細なことが悔しくて、私はあなたに酷いことを言ってしまう。
それでもあなたは、私と友達でいてくれる。
ねぇ、どうしてそんなに優しいの?
諦めたいのに、諦められなくなる。
「 」
本当はいつだって、そう、あなたの名前を呼びたい。
でも違うクラスの教室で、あなたは他の人と楽しげに笑ってる。
きっとこれが、嫉妬っていう感情なんだろうね。
でも、あなたには話さない。遠くから見つめているだけ。
だからあなたは、そのまま笑っていてね。
あなたが幸せなら、私はどれほど不幸になろうと構わない。
いつかこの思い出話を、あなたに話せたらいいな。
どれほど好きだったか。
どれほど見つめていたか。
あの言葉を境に、あなたは触れてくれなくなった。
だから最近では、触れるのはいつも私。
「———の傍って一番落ち着くんだよね」
そう言って笑いかけても、あなたは曖昧に笑うだけ。
あなたから触れていてくれた時、本当は少し、期待していたの。
“あなたが私のことを好きでいてくれてるんじゃないか”って。
でもあなたの最近の話題は、『 』のことばかりだね。
うん、知ってるよ。彼女のことが好きなんでしょう?
知ってるよ。だってずっと、見てきたのだから。
あなたは『 』のことを話す時だけ、瞳を輝かせる。
それ以外のことで私と話してる時なんて、いつもつまらなそうにしているのに。
だから、そんな『 』が羨ましい。
あなたをそういう顔にできるのは、彼女だけなんだね。
「結婚しちゃえば?」
この年で言うことでもないけれど、私は冗談半分でそう茶化す。
あなたは満面の笑みで、「うん、いずれするよ」と言う。
ああ、本当に嬉しそうな顔。
私、あなたのそんな笑顔が好きなの。
だから、もう私の前で、無理をして笑わなくていいよ。
ずっと、彼女のことだけを話してていいよ。
あなたの口から彼女の名前が零れる度、本当に辛くなるけれど。
これはきっと、あなたを傷つけた代償だから。
でも、もうすぐこの関係も終わり。
嘘で塗り固めた笑顔を作るのは、もう疲れた。
「さよなら」
もうすぐこの言葉を、「好き」の代わりに、あなたに伝えようと思う。
あなたも、好きでない人間と話すのは、もう疲れたでしょう?
大丈夫。優しいあなたの代わりに、私が終わらせてあげるから。
嫌いにはなれないかもしれない。
本当はずっと、好きでいたい。
でもまた一から、あなたとの“友情”を育みたい。
そうすれば、あなたの傍にいられる。
無駄な足掻きと知っていても、私にはこれしかない。
だから、もうすぐ伝えるね。
「好き」の代わりに、「さよなら」を。
でも、最後に一つだけ我儘を言っていいのなら、
もう一度だけ、
———————「 」を抱き締めて。
空白でねじ伏せられた本当の願い。
それはきっと、あなたに届くことはない。
そして私は、あなたに「さよなら」を告げる。
—思い出だけが、傷口を満たして—