BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【創作とか版権とか】がらくた集め、【BLとかGL】 ( No.107 )
日時: 2011/06/21 22:01
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)


 グロテスクちゅうい!

【華と三日月/創作/NL/ヤンデレ/花魁ちゃんが頑張る話/江戸風味】






「私と一曲どう?」

 今宵は三日月。
 檻の中から手招きするは狐を描く赤い唇。
 派手な乱れた着物。
 飾られた簪。
 母の形見の煙管。

 そう、今宵は三日月。
 この三日月の下で、私と貴方は乱れるの。
 さあ、私と一緒に踊りましょう。







 裂かれる肉の音。
 煙管から落ちる灰。
 肉と肉の狭間に落ちる。
 まだ熱かった灰で焼けた肉。
 上がる口角。
 快楽と罪悪感でぐちゃぐちゃになる頭。

「またやっちゃった、」

 乱れた髪をかき上げ気を紛らわす。
 だって私は一生ここから出られないの。
 自由な人を見てると苛々する。
 どうして貴方が自由なの?

「私に自由を下さいな」

 薄く笑った。
 三日月が、私を見ていた。








 まあ結局、愛し方を忘れた私に自由なんてないのだろうけど。












 君の笑顔が好きだよ、


 そう言って笑う貴方は、もう居ない。


 私ガ殺シタ。
 全部、私ノ所為。
 私ガ悪イノ。


 私が、我儘なんて言うから。
 新しい簪買いに行こう、なんて。
 夜中に出かけたのがいけなかった。


 飛び散る鮮血。
 光る刃。
 逃げる私。
 そこに居たのは渇きを血で潤す殺人鬼<オニ>。
 私が振り返る。
 振り返った私を見て、嘲笑う殺人鬼<オニ>。
 背筋に冷や汗が伝って。
 私は必死に逃げた。

 自ら、檻の中に。








「見ーつーけたーっ!」

 無邪気に笑ったのはダレ?











 灰が落ちた。
 その直後、煙管が落ちた。
 からん、
 滑稽な音が響いた。

「・・・ぁ、・・・っ、ひ・・・」

 身体の中が恐怖で侵されて行く。
 あの時見た、刃。
 愛しい人を斬り裂いた、刃。
 その刃で、私も殺されて行くの?
 あ、同じ刃で斬られたら。
 斬られた愛しい人と一つになれるってこと?

「・・・、そうかぁ・・・じゃあ別に死んでもいいのね・・・」

 私は呟く。
 殺人鬼<オニ>が、目を見開いた気がした。

「・・・ふぅん、」

 殺人鬼<オニ>が、私の髪の毛を引っ掴んだ。
 簪が落ちる。
 手を伸ばす。
 腕ごと手を掴まれる。
 殺人鬼<オニ>と、目が合う。
 ぞくり。
 震える。
 そこには狂気があって。

「やっぱり君を殺したら、」

 あの世で幸せになっちゃうね?

 そう呟いた、殺人鬼<オニ>・・・いいえ、その人。
 その人は私の髪の毛を引っ張った。
 その人と私の距離はゼロと言ってもいいくらい。
 今にも唇がひっつきそうで。

「・・・なんでアイツを殺したかわかる?」

 その人は私に訊いた。
 私は首を振る。
 その人は笑った。






          君が好きだからに決まってるだろう?




 (暗闇の中、) (笑うは三日月)

     【終幕】

 米露でニヤニヤしてたぜんくですこんばんは。

 私はNLは読むより書く方が楽しいです。
 ・・・だ、だって!
 誰が嬉しくてリア充の自慢ばn(殴
 言葉の使い方とかは気にしないで下さい。
 江戸時代、なのか自分でもちょっとよくわかr←




 ここまで読んでくださって、ありがとうございました!