BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【雲雀様】がらくた集め、【誕生日祭最終日】 ( No.154 )
- 日時: 2011/07/21 14:34
- 名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)
- プロフ: 薬漬けの夏休みが始まりますた(´・ω・)
【おめでとうと囁いて、】
_おめでとう、
たったそれだけの言葉しか伝えることが出来ない。
アナタの幸せを願い祈ることしか出来ない。
何も、出来ない。
アナタが生まれた、存在することを許されたその瞬間を祝うことすら出来ない。
曖昧な瞬間に必死に手を伸ばす。
でも結局掴めなくて、膝をついて絶望して。
何度も挫折していつかまた、と諦めて悔いて。
アナタに捧げたモノに、どれくらいの価値があるのだろう。
価値をつけることすら出来ないがらくた?
存在意義の見当たらない出来損ないの塊?
結局混ぜてしまえば一緒で。
言ってしまえば、それが世界で。
ひとつでも欠落してしまえばそれは世界と言えないがらくたで。
欠落したそれは世界の何処かに落ちていて。
気付けばいつの間にかそれはある。
答えを見つけることなんて出来ない。
それでも答えを見つけ出そうと足掻き喘いで。
アイツは欠落品、不良品、がらくた、出来損ない、ただの肉塊、なんて罵声を浴びて。
結局みんな欠落品。
結局みんな欠落品。
大きな違いなんて所詮その程度。
完璧ながらくたなんて要らない。
そんなのつまらないゲームでしょう。
結末の知られたゲームなんて要らないでしょう。
問うても聞こえぬその答え。
答えはないんだと誰かが言った。
答え程つまらないモノはないんだと。
アナタが生まれたのはその為じゃないんだと。
答えを求めて実をかじる為じゃないんだと。
失敗を重ねたその先に答えなどない。
存在しない。
その先にあるのは、
いつかの自分と向き直るきっかけ。
いつかの自分が居なければ今の自分は居ない。
失敗した自分を恥じる必要なんてない。
自分は自分。
其処で泣いてるのも。
此処で笑っているのも。
何処かで怒っているのも。
どれも自分で。
恥じる必要なんてない。
だって、もう"いつか"なんて日は来ないんだから。
幸せになる資格は誰にだってあって。
その人の努力次第で幸せは違ってくる。
笑う数だって違ってくる。
幸せだから泣ける。
幸せだから怒れる。
幸せだから楽しめる。
幸せだから、幸せ。
アナタには世界の祝福と幸福が詰まってる。
それを自覚したその日、アナタの世界は変わる。
それが変わればまた、"世界"は少しだろうが大きくだろうが変わる。
変われる。
_アナタに魅かれた"世界"が笑ってる。
【結末など無いんだと知って。】
幸福の味。
せーの、なんて掛け声は入らない。
ときは止まらなくても、自分のペースで。
笑って泣いて怒って、それで知るせかい。
顔をぐしゃぐしゃにして自分を表現して。
がり、と噛んだ幸福の味。
つまりそれはアナタ。
まっても来ない"いつか"。
つづくのはお話。
てにした幸福も哀しみも慈しみも怒りも全てアナタ。
るびーのように煌めくのはきっと、アナタ。
→遠回しな愛とおめでとうを、