BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【創作とか版権とか】がらくた集め、【BLとかGL】 ( No.17 )
日時: 2011/05/04 13:12
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)

【体温。/創作/浮気性俺様会長×見た目チャラ男】




「・・・なに、どうしたのー?かいちょー・・・」

 ポツリと、呟く。俺は、知ってるこの匂い。あまいような、にがいような。
 あまい香水と、理事長の吸ってるにがい煙草が混じった匂い。
 今日も理事長室行ったんだ、と頭の隅で考える。
 考えていたら、かいちょーは俺を強く抱き締めた。

「・・・いたいよー・・・?」

 たぶん、俺は今泣きそうな顔をしていると思う。・・・後ろから抱き締められてるから、見えてない。筈。

「・・・なに勝手に離れてんだよ、」

 かいちょーが、俺にこう言った。・・・俺に自由は、ないの?

「かいちょーが離れてるんでしょ?もうむり、・・・我慢の限界、越えたよ・・・」

 ぽた、と涙が落ちる。・・・やだ、こんな顔見られたくない。だから、先に嫌われてしまおう。

「確かに俺はかいちょーのこと、好きだったよ?」
「———ッ、だったら!」

 俺の耳元で叫ぶ、かいちょー。それを俺は遮る。
 否定し拒絶する言葉で。

「俺、・・・俺を大切にできない人はきらいだからー・・・」

 じゃあね、と小さく呟いて屋上から出て行く。俺の後姿を、哀しそうに見つめる彼。俺は気付かないふりをした。





 パタン、とできるだけ音を小さくして、屋上の扉を閉める。

「ッ・・・・・・は、・・・きらいなわけ、ないじゃん・・・っ」

 ポタポタと溢れ出て来る涙。止まらないんじゃないか、というぐらいに出て来る。
 好きだよ、ずっと・・・。今までも、これからも・・・ずっと、すき。
 かいちょーに見られるのは嫌だから。寮の自分の部屋まで走って行った。




「・・・、何やってるんですか」

 親友が帰って来た。泣き腫らした俺の目を見て、思いっ切り顔を顰めた。
 心配の色も、その瞳には見える。彼の名前を小さく呟いた。
 そしたら彼は俺の頭を撫でてくれた。小さな手で、それでも大きくて暖かな温もりで俺を包んでくれた。
 いつだって俺を優しく受け止めてくれる。ああ、親友が彼で良かった。
 いつもなんだかんだ言って、俺と一緒に居てくれる。
 まあ、優しいなんて言ったら怒られるけど。僕は優しくありません、ってさー。

「・・・自分で自分を傷つけてどうするんですか」
「だって、・・・ッ、俺はかいちょーの、邪魔にしかなんないよ———・・・」

 あ、やばい。口に出さなきゃ良かった。また涙が出て来た。
 泣き始めた俺に、彼も少し泣きそうな表情になった。
 なんで俺じゃなくてお前が泣くのー、と笑いながら声をかけようとしたら。
 ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。僕が出ます、と親友は玄関へ行った。
 しばらくして、親友が俺に向かって大きな声で言ってきた。

「僕少し出て来るので!「二人」で仲良くしてて下さいねー!」

 ガチャン、と音をたてながらドアを締めた親友が部屋から出ていった。
 誰かが入ってくる足音が聞こえる。・・・悪い予感しかしないんだけどー?
 そこに居たのは、やっぱりというかなんというか、かいちょーだった。

「・・・かいちょー」

 かいちょーは、罰の悪そうな顔をして、俺に謝ってきた。
 今まですまなかった、と。多分、それは浮気とかの行為に対してだと思う。
 かいちょーは、帰ろうとした。俺は、無意識のうちに呼び止めていた。

「・・・なん、だ」

 かいちょーは振り向かずに、一言そう言った。
 俺の中の何かが覚悟を決めたようで、口が勝手に動いた。

「まだ・・・かいちょーは俺のこと・・・・・・すき、なの・・・?」

 そう言った俺に、かいちょーは短く答えた。

「・・・ああ、好きだ」

 本当、なのかなー・・・?信じて、いいのかな。

「俺も、好きだよ・・・?」

 その言葉に、かいちょーはピク、と反応した。

「そんな言葉、・・・要らねえよ・・・!俺は、あんなにもお前を傷つ、———!」

 かいちょーが振り返り、俺の顔を見て言葉を途切れさせた。俺の、泣きそうな表情。

「すき、すきだよ・・・!でも俺、かいちょーの邪魔、でしょ・・・?」

 違う、と言い掛けたかいちょーに俺は続ける。

「だから、だから・・・!もう、いい・・・もういいよ、無理なんかしなくて・・・」

 そう言った俺に、かいちょーは目を見開いた。と思ったら、俺を抱き締めた。

「邪魔なんかじゃ、ねえ・・・!」

 かいちょーは、何度も何度も好きだ、と繰り返した。
 だから俺も、好きだよ、と何度も何度も繰り返した。




          温かな体温と、重なる愛の言葉。



 (好き、と重なる言葉は、) (抱き締め重なる俺らと似ていた。)

     【Fin.】

 中途半端・・・!

 何コレ中途半端すぎる。
 何日もかかったのにこのクオリティ。低すぎる。
 とりあえず書きあげただけでも良しとしよう。
 私の文章力では無理だった。切ないモノガタリを書くなんてことはできない。
 作業用BGMはミクさんの罪と罰。
 DECO*27さんの曲も歌も好きすぎる。
 話が逸れましたが、私はチャラ男受けが大好きです。
 というか2000文字超えてるww



 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


追記
 誤字修正。