BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【3/14に】がらくた集め、【一周年を迎えました】 ( No.221 )
日時: 2012/03/24 14:32
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)


生徒会書記なオカマ 玲音/レノン
風紀委員長な浮気性 海人/カイト
行いだけ不良イケメン親友 栄人/サカト

【どうやらオカマは浮気性な恋人に浮気をされたので自分も浮気をしてみるそうです/創作/BL/編入生→嫉妬して欲しい海人×玲音】









「栄人おおぉ・・・」

 むぎゅむぎゅと俺に抱き着いてきたのは玲音。
 どうやら、恋人の海人が、編入生に浮気をしたらしい。
 それで俺に泣きついている。

「ううっ・・・もう、わたしのことなんかどうでもいいのかしら・・・っ」

 おいやめろ鼻水がつくだろっておいワザとだろ鼻水つけんなこら!
 と、俺が、泣いている玲音に言える筈もなく。

「海人、やっぱりこんなオカマなんて・・・っ」

 自分で言って自分で泣く玲音。

「・・・じゃあ、俺と浮気でもする?」

 冗談で言ったつもりが、

「・・・するうっ・・・!」

 本気にされるなんて、思いもしなかった。









「さーかとっ!」

 翌日。
 いや、痛い。玲音の抱き締める強さもだけど、視線が。痛い。
 玲音様、海人様と付き合ってたんじゃ・・・?
 とか、
 玲音様、編入生にうつつを抜かす海人様に呆れたのかな・・・?
 とか、
 栄人様マジ羨ましいいいいい!
 とか、
 いやー、あんな浮気性な委員長から玲音先輩が離れてくれて安心だ!玲音先輩はもうこれで傷付かない!委員長も仕事する!一石二鳥ううう!
 という風紀委員の叫びとかも聞こえる。
 ほう。海人の野郎は、仕事もしてなかったのか。
 ふ、ふふ・・・ふはははは!玲音と凄いいちゃいちゃして海人を傷付けてやろう!日頃の怨みだ!

「玲音・・・今日も可愛いな」

 そう微笑んで、玲音の頭を撫でる。

「・・・えっ・・・・・・、あ、ありがとう・・・」

 俺は見逃さないぞ。玲音の口が引き攣ったことを!
 ・・・こんなこと、しなきゃ良かった・・・。










「おい、玲音!」

 昼休み。玲音と屋上で弁当を食べようと思い、廊下に出た。
 ら、海人がいた。珍しく、焦っている。

「どういうことだ!俺と別れて栄人と付き合い始めたという噂が———」
「こっちの台詞よ!栄人が浮気したんでしょ?ねえ、もう嫌よ、わたし耐えられない・・・っ」

 玲音が、泣いた。

「玲音を悲しませるなら別れ—————」
「・・・っすまなかった!俺、玲音に嫉妬して欲しくて、あんな気持ち悪いマリモと・・・っこんなこと、しなくても良かったんだな・・・」

 栄人が玲音を抱き締め・・・え?
 玲音が栄人に抱き締め返・・・え?

「すまなかった・・・玲音、俺は、お前を愛してる・・・」
「海人・・・!わたしも、わたしも愛してるわ・・・」

 えっ?どういうこと?

「ありがとう、栄人・・・」

 玲音が、俺を見て、そう言った。

「あのね、海人。栄人と付き合うフリでもしようかと思ってたの」
「いや、俺は、そろそろマリモから離れようかと思っていたんだ。玲音に触れられないことに、耐えきれなかったから」
「あら・・・じゃあ、浮気のフリなんて、要らなかったみたいね」

 ふふ、はは、と笑い合う二人。
 えっ?えっ?何この中途半端な感じ。
 なんか、周りの人たちが俺のこと生温かい目で見てるんだけど。
 いや、俺、玲音のこと好きとかそういうワケじゃないよ?いや、友達としては好きだけどさ。
 えっ、えっ・・・







          なんだよこの茶番んんんんんん!






 (なんか俺、) (めっちゃ恥ずかしくね?)

     【Fin.】

 オカマ受けうまあ^p^

 海人が思ったよりうざくなった。
 栄人が思ったより可哀想になった。
 自分がオカマ、もしくは乙男ということを隠す受けとか堪らないですもう。
 あー・・・、栄人とらぶらぶエンドでも良かったかもしれない。





 ここまで読んでくださって、ありがとうございました!