ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

ヤンデレ　りお
泣き虫　たえ
泣き虫の友達　あい

【嘘吐きの歌/創作/GL/ヤンデレ→→→→泣き虫人間不信】








「大丈夫、うん、大丈夫、だから・・・」

　私は知っている。
　彼女が嘘吐きなことも。
　泣き虫なことも。








「———ひっ、や、やだ・・・！やめて、お願い、可哀想だよっ・・・！」

　彼女は、大きくて綺麗な瞳に涙を溜めて、私に懇願した。

「・・・どうして？」

　私が首を傾げながらそう問えば、彼女は「だって」を何度も繰り返した。

「・・・しょうがないなあ」

　それから手を離す。

「あれ」

　黒い糸が絡まって、それが離れない。ぶんぶんと手を振り、それを無理矢理落とす。
　ぼとり。

「やっ・・・やだっ！」

　彼女が叫ぶ。

「どうしたの？」

　優しい声色で彼女に訊く。
　彼女の大きな瞳から涙が溢れた。ああ、また泣いてる。

「どうして泣いてるの？」
「っ、・・・なんで、あいちゃんを・・・」

　なんで、って。
　訊きたいのはこっちなんだけどなあ。
　だって、その"あいちゃん"は、たえちゃんの知ってる"あいちゃん"じゃない。
　"あいちゃん"は、たえちゃんをもっともっと人間不信にさせるの。
　"あいちゃん"が悪いんだよ？
　"あいちゃん"のせいでたえちゃんはもっと嘘を吐くようになった。
　大丈夫じゃないのに、大丈夫だって泣きながら笑うたえちゃん。
　たえちゃんにそんな表情をさせる"あいちゃん"なんてだいっきらい。

「"あいちゃん"が、たえちゃんを裏切るからだよ」
「"あいちゃん"、たえちゃんのこと嫌いって言ったの」
「それが、許せなかったの」
「たえちゃんは、すぐ泣くから嫌いだ、って」
「もうこれ以上、たえちゃんの泣いてる顔みたくないの」
「もう、苦しませたくないの」
「たえちゃんは、ワタシだけをミてればイいの」








　たえちゃん、ねえたえちゃん。







　　たーえちゃん。







　　　たえちゃん？







　　　　たえちゃ






　　　　　たえ、







　　　　　　ちゃ






　　　　　　　ん？










「あ、れえ・・・？」

　へなへなと腰が抜け、床に座りこんでしまう。

「たえちゃん・・・？」

　どうしたの？

「ねえ、たえちゃん・・・」

　たえちゃんの体を揺さぶる。

「たえちゃん、たえちゃん・・・」

　起きてよ。

「たえちゃ、・・・ったえちゃん！」

　ぼろぼろ。
　涙が溢れ出る。

「・・・かみさまなんて、だいっきらい」

　そう。
　ぜんぶぜんぶ全部ぜんぶゼんぶぜンぶ、かミさまのせい。
　神様がわルいんだ。
　私からたえちゃんをうばおうとするんだ。
　みんな皆ミンナみんなみいーんな。
　だいっきらい。








「たえちゃん、私とっても良いこと思いついたんだ」

　目を閉じたままのたえちゃんに話しかける。
　たえちゃんの反応はない。
　そっと、たえちゃんの頬に触れる。
　冷たい、なあ。

「私、たえちゃんとずっと一緒にいたいなって思ったんだ」

　ずっとずっとずっと、

「永遠に」

　大好きなたえちゃんと、

「二人で」

　居たいんだ。

「でもねなんだか、」

　胸のところがね、

「・・・やっぱりなんでもないよ」

　痛いんだ。

「ねえたえちゃん」

　私をこの痛みから、

「そこにいくからね」

　解放して。

「大好きだよ」

　私はたえちゃんのところに行けるのだろうか。

「たえちゃん」

　私はどこに行くのだろう。

「いまいくからね」

　わたしはどこにいけばいいのだろう。











　　　　　　　　　　———私はどこに居れば良いのだろう。





　(あなたの隣で笑えたら、) (どんなに幸せだったのだろう)

　　　　　【Fin.】

　かなり無理矢理感のある終わらせ方。

　なんかJKを目指してたんですが後半から考えが幼くなってますね。
　べっ別に設定を忘れてたなんてそんなｒｙ
　それにしてもヤンデレって良いですよね。
　良くわからないと思いますが、りおちゃんはたえちゃんを監禁してました。
　たえちゃんで思い出すのはやったねたえちゃんですはい。
　ヤンデレって良いですよね。
　ヤンデレって良いですよね。






　ここまで読んでくださり、ありがとうございました！