BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【黒バス/赤紫/木花】がらくた集め、【うpしました!】 ( No.277 )
日時: 2012/08/23 13:31
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)

 すれちがう二人。

【真夏日の距離/版権/BL/黒バス/高緑】





 校門をくぐると、ふと、特徴的な緑色の頭が見えた。
 少し前までなら、「真ちゃんおはよー!」と声をかけていたというのに。
 声をかけられなくて、そこでぼーっと立ち止まる。
 俺の所為なんだ。自業自得。・・・そう、俺が悪いんだ。



 真ちゃん、ねえ、こっち、見て。



 俺は止まっている。真ちゃんは、歩いている。
 俺と真ちゃんの距離、約十五メートル。
 早歩きなら、すぐにでも追いつくような距離なのに。
 走りさえすれば、もっと早く追いつける。
 それなのに。


 追いつけないんだ。






           この距離が、こんなにも悲しいだなんて。




 (考えることすら、) (しなかったのに。)








 俺達がああなったのは、とある夏の日のことだった。



 クラスメイトに微笑む真ちゃんが居た。
 え、どうして。
 真ちゃんに話しかけるのは俺だけで良い。
 真ちゃんに話しかけられるのは俺だけで良い。
 真ちゃんが笑顔を見せるのは俺だけで良い。
 真ちゃんは、俺の、・・・俺の・・・?

 あれ。
 俺と真ちゃんって、何?どんな、どんな関係?
 友達で相棒?そう、友達で相棒なんだ。
 そうだよ。俺達は男同士で、恋人同士になんかなれるわけないんだ。
 どうして嫉妬なんかしてるんだよ、俺。
 真ちゃんに仲良く出来るヤツが出来たんだ。なんで妬んでんだよ。
 喜ぶべきだろ?なあ、俺。
 頭ではわかってるのに。

「しーんちゃん、部活行こう?」

 いつもの笑顔で真ちゃんにそう言う。
 真ちゃんはクラスメイトに断りをいれ椅子から立った。
 真ちゃんの腕を引っ掴み、廊下に出る。適当に空き教室を探し、押し込んだ。

「な、にす・・・っ!」

 自分より数十センチも大きい真ちゃんを組み敷いて、

「たか、お・・・?」

 顔を歪める真ちゃんに名前を呼ばれてはっとして、

「っ、・・・!ごめ、っごめん真ちゃん・・・!」

 慌てて起き上がる。意味がわからないとでもいうような表情が映る。
 何やってんだ、俺。
 咄嗟に立ち上がって、空き教室から走って逃げた。
 おい高尾、って真ちゃんが叫んだ気がした。






          友情崩壊真夏日。




 (俺が望んだ感情は、) (きっと君にはないんだろう。)

     【Fin.】

 続くは続く。

 初めて高緑書きました。
 この二人なんなんですかね。可愛いですね。
 受けも攻めも可愛いとかなんなんですかね。
 高尾まじHSK・・・。
 ゲスい高尾×健気緑間もおいしいですね。
 でも私はやっぱり、この二人にはいちゃいちゃぴゅあぴゅあして欲しいです。
 というか、最近黒バスばっかりですね。
 あの子達が可愛いのが悪い!






  ここまで読んでくださり、ありがとうございました!