BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【創作とか版権とか】がらくた集め、【BL】 ( No.3 )
日時: 2011/03/14 16:32
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)

【逢い言葉。/D灰/死ネタ/アレン×神田】




「・・・神田、僕は、僕は・・・貴方を、愛してる———」

 そう言ったアイツが、俺の頬を撫でた。
 桜がひらひら舞い落ちて、素直に綺麗だな、と頭の隅で思った。
 綺麗な桃色。いつだったか。桜は人の血を吸って色付くのだと聞いた。
 人の血は、斬られた時に桜に見える。ゆっくりと、音をたてずに落ちて行く。
 ああ、奇麗。そう思う。斬った一瞬にしか見えない、桜。
 人を斬った罪悪感は、美しい桜の木を切る罪悪感と似ている。
 血を桜に例えるのは、可笑しいかもしれない。
 人を桜に例えるのは、可笑しいかもしれない。
 でも、それほど桜は美しいということには間違いない。
 薄く色付く紅色。濃く色付く桃色。

「————逢い言葉は、」

<人の命は儚い。指一本で殺めることができる。
 桜も儚い。手を伸ばせば、散り行く花弁。
 痛いなど言わずに、散って行く。美しいものほど、儚く脆い。
 俺は、そんな簡単に死なない。殺せない。
 だから、俺は汚いんだろう。汚れているんだろう>
 そんなことを、アイツに話したことがある。
 そしたら、アイツはこう言った。
 本当に美しいものは、そんなに簡単に壊れない。
 そこで俺は悟った。桜も、そんなに簡単に無くならないということを。
 桜は、花弁だけが脆い。木を切っても、また生える。
 春に散り、春に咲く。冬を越えればまた咲き始める。
 そうか、これが本当の美しさか。なんて思ったり。
 桜が、俺の頬へ舞い落ちた。それと共に、アイツの涙が落ちてくる。
 なんで、泣いてんだよ。

「愛を知った、桜・・・・・・」

 そこで俺の意識は、途切れた。
 愛してる、という言葉は、ちゃんとアイツに届いたんだろうか。



          桜の下で、俺は眠ることにしよう。


 (巡り廻ったその時に、) (逢い言葉を言うとしよう。)

     【Fin.】

 アレ神は良いよね!

 神田さんはツンデレだと思います。ツンデレは神。
 アレンは腹黒だと良いです。鬼畜攻め希望!
 というか。これ書くの頑張った←
 最初はこれ、神田さん死ぬ予定じゃなかったんですよねえ。
 どうしてこんなったんだろう・・・。
 亀更新とか言いながら凄い更新してる私。


 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。