BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【テスト終わって】がらくた集め、【更新再開!】 ( No.309 )
日時: 2013/06/08 19:46
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: NWPS2NZD)


 うわああああ遅くなってすいません!大和様リクの黒火です・・・ひい・・・。
 半年以上待たせてしまった・・・切腹してきますすいませんごめんなさい申し訳ないです本当っ!!!
 卒業してたらどうしよう。


※二人は付き合ってます。


【死んでも可いわ/版権/BL/黒バス/黒火】









「—————ボクは、君のためなら死んでもいいですよ」

 突然、黒子はそう言った。それはまるで火神に言い聞かせているような声色でもあり、呟くようでもあった。唐突なことに火神は驚き黒子を見るが、当の本人は何事もなかったかのようにずずずとバニラシェイクを飲んでいる。なにか答えた方がいいのか、別に答えなくてもいいのかわからず暫くむむむと考えていたが、相変わらず黒子はいつもと変わらない無表情でバニラシェイクを飲んでいたのでなにも答えないことにして、がぶりとチーズバーガーに齧りついた。
 黒子はそんな火神の様子をちらりと見て、小さく微笑んだ。







 いつも通りのカントクのスパルタな部活を終えた火神は、疲れた身体を癒すためどさりとベッドに身体を投げ出した。暫く天井を見つめながらぼーっとしていたら、なんとなく、以前の黒子の言葉を思い出した。あれは、なんだったのだろう。

『—————ボクは、君のためなら死んでもいいですよ』

 黒子の言葉がぐるぐると頭を回る。だが、もともと物事を深く考えたりすることには向いていない性質の火神は、だんだんと眠くなってきた。瞼が重くなる。部活後に体育館の更衣室にあるシャワー室でシャワーは浴びたし、帰り道黒子とマジバに寄ったし、まあ眠っても大丈夫だろう。そうして火神はやっと、重たくなった瞼を閉じた。








「なあ黒子」
「はい」
「お前が前言ってた言葉って、どういう意味?」
「どの言葉でしょうか」
「あー・・・あれだ、ボクは君のためなら死んでもいいですよ?ってヤツ」
「ああ、あれですか」
「ん」
「特に深い意味はなかったのですが・・・」
「え、マジ?」
「ええ、まあ。なんとなく」
「マジか・・・」
「(こう来るとは・・・火神くんはボクの予想の斜め上を行きますね)」








 そんなやり取りをした日の夜、黒子は赤司に電話をしていた。呟きの意味がわからないのなら無視、わかるのなら気にする・・・どちらかの反応をして欲しかった黒子だが、生憎、火神はわからないが気にしているという面倒なことになったので今後どうすればいいのかと赤司にアドバイスを貰うために。

「・・・と、火神くんはボクの呟きを気にしていたらしくて。ボクとしてはスルーして欲しかったのですが」
<なるほど。つまり、テツヤは"ボクは火神くんのものです"と言いたかったんだな>
「これだけで意味が理解できる辺り、君は本当にたくさんの才能に恵まれていますね・・・。まあ、火神くんは意味が理解できていないみたいですが」
<テツヤは本が好きだからな。それから考えて行けば簡単なことだ>

 バスケの才能だけでなく、頭脳も高校生離れしている赤司に黒子は、はあ、と溜息を吐いた。

「どうしましょう」
<火神みたいな馬鹿には、そんな回りくどいことはしない方がいいんじゃないか>
「・・・と、言いますと」
<直球勝負、ってね>

 そう言ってふふ、と笑った赤司に、黒子はまた溜息を吐いた。そういえば赤司くん君って確か、某少女向けのアニメではイメージカラーが緑色のポニーテールなスポーツ少女が好きでしたね。ボクは断然関西弁のあの子ですけど。






「火神くん」

 部活終わりのマジバで、黒子と火神は向き合いながら、火神はチーズバーガーを黒子はバニラシェイクを食していた。火神は黒子に話しかけられてチーズバーガーを齧っている状態で一瞬止まったが、口を離して話しを聞く体勢に入った。
 それを見た黒子が、口を開いた。

「ボクは、君のものですよ」

 黒子の言葉に火神は目をぱちくりと瞬かせ、頭を整理しているのかしばらく視線を泳がせたあとチーズバーガーを置いた。

「なに言ってんだお前」

 火神のその言葉に、黒子は心外だとでも言いたげに、先程の火神と同じように目を瞬かせた。

「黒子は黒子だろ」
「(え、)」

 呆れたようにそんな言葉を口にする火神に黒子は内心驚いた。まさか、火神がそんなことを言うとは思わなかったのだ。どもりながらそうか、と顔を真っ赤にするものだと思っていたからだ。


「俺はそのままのお前が、・・・ッ!」

 でもその予想は半分当たっていたようで。火神は話している途中にはっとして、かああ、と顔を赤くした。そんな火神を見ていると自然と黒子の口元には笑みが浮かんできて、黒子のペースが戻ってきた。

「そのままのボクが、・・・なんですか?続きが聞きたいです」

 その続きは知ってる癖に、優しい笑みを浮かべる黒子が続きを促すようにじっと火神を見つめる。それにまた火神は赤くなり、目を逸らした。

「かがみくん」

 優しく火神の名前を呼ぶ黒子に火神は叶わなくなって、

 そして、

 やっと、


「そのままのお前が、・・・す、き、・・・だ」





          そして彼は真っ赤な顔で不器用に笑った。




 (言葉は借りなくとも、) (じゅうぶんに輝いているのだ。)

     【Fin.】

 ぱっとしない内容で本当に申し訳ないです。

 苦情も受け付けております。
 意味がわからないという方は「二葉亭四迷 死んでも可いわ」と検索して頂けたら幸いです。
 もっと素敵な文章を遣えるようになりたいものです。

 大和さん、遅れて本当にすみません。苦情等受け付けております。
 卒業なさってたら申し訳ないです・・・。
 リクエスト、ありがとうございました!






 ここまで読んでくださり、ありがとうございました!