BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【創作とか版権とか】がらくた集め、【BLとかGL】 ( No.32 )
- 日時: 2011/04/18 17:36
- 名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)
死ネタちゅうい。
【落ちるその前4秒後。/創作/死にたがり嫌われ儚げ美人副会長】
「あーあ・・・死にたいなあ」
ひとり、屋上で。僕は呟く。アイツら、まともに仕事しないし疲れた。あんな自己主張ばっかしてる奴のどこが良いんだか。だからといって僕が良いってわけじゃないけど。
とりあえず。僕は死にたい。最近思ったわけじゃない。昔からだ。義母と義兄にされたことに対してトラウマになりかけた頃ぐらいだろう。トラウマになるかと思ったが、自分を大切に扱うことなんてしたくもないしされたこともなかったから、トラウマになることは避けられた。
というか、この見た目じゃ無理矢理されることも多かった。女性みたいな顔、身長、細い体、長い銀髪・・・。初めての時でも、そんなに記憶に残らなかった。そりゃあ怖かったけど、結局自分はその程度なんだ、なんて思って。トラウマをトラウマじゃない、なんて隠していたんだと思う。だからと言って、今更トラウマになるわけじゃないけど。
「・・・ふふ、僕が死んだらアイツらは反省するかなあ・・・?仕事もちゃんとするかなあ・・・?生徒にも迷惑かけないかなあ・・・?」
ああ、それと。僕は生徒会役員全員が仕事を放棄しててもちゃんと仕事してたよ。別にアイツらのためじゃない。この学園の生徒のため。生徒が困るような生徒会なんて要らないから。アイツらは確かに要らないけど、僕まで要らないなんて言われたら嫌だ。ムカつく。
確かに死にたいとか、僕には生きる価値もないんだとか思ってるけど、あの頭がオカシイであろうアイツらとは一緒にされたくない。ああ気持ち悪い。
「・・・親衛隊の子達は、僕らにあんなにも尽くしてくれてたっていうのにさあ・・・。アイツら、どうするだろうねえ?親衛隊がなくなって、色んな子にストーキングされて、あは、あはははは!」
お腹を抱えて、僕は笑う。ひとり、広い屋上で。僕は、空を見つめる。
「・・・・・・ホント、ばかだよね・・・アイツら————」
————僕もばかみたいだけど、ね?
青すぎてムカつきすぎて、いっそのこと清々しい空に問い掛けるみたいに僕は言う。それで、その後僕はフェンスを乗り越えて、そして、空に輝く太陽に背をむけて、フェンスを手で握って、それで、ゆっくりとフェンスから手を離して、ゆっくり、ゆっくり、落ちて行く。
身体がふわり、軽くなった気がした。
(落ちるその前4秒後。)
【Fin.】
いつもとは違う感じにしてみた。
なんかこの書き方の方が楽しいかもしれない。
やっべ楽しい。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!