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【親友/創作/番外編的な何か/見た目チャラ男とその腹黒ドＳでツンデレな親友の話】




　別れた後、俺は生徒会室を出て行った。そして、次の日生徒会を、辞めた。
　生徒会顧問の先生に退部届けを出した。泣いて腫れた目で、何かを察したんだろう。辞めさせてくれた。
　・・・もう少し、貴方と一緒に居たかったけど。

「・・・っはあ、・・・」

　ある晴れの日の屋上。溜息を吐く。隣に居る親友にどうしたんですか、と訊かれた。

「かいちょーと別れたって言ったじゃーん・・・」
「ああ、その件ですか。バ会長も馬鹿ですよねえ」

　親友は風紀委員で、会長とは仲が悪いらしい。
　っていうか今バ会長って言ったから馬鹿って言う必要無かったんじゃ？
　そう言うと、笑われた。なんでー？

「馬鹿を強調してるに決まってるじゃないですか」
「うん、否定はできないけどねー」

　確かに馬鹿だし。頭良いクセに馬鹿なんだよね、かいちょー。

「自分は浮気するくせに独占欲強いじゃないですか、あの人」
「・・・うん？そうなの？」

　訊き返すと、呆れた目で見られた。え、何その目。

「はあ・・・あのバ会長は見るからにそうでしょうよ・・・っと、委員長だ」

　親友の携帯が鳴る。親友が電話をしている間、俺はすることがないからとりあえずメロンパンを食べる。
　・・・相変わらず美味しい。購買のおばちゃんの味覚に感謝。
　購買のおばちゃんは自分で美味しいと思ったものを購買で売るらしい。
　いい味覚してるよねー、やばいおいしすぎる。

「・・・ッはあ!?なんで僕が・・・っ、委員長なんか爆発してしまえ・・・！」

　通話終了ボタンを連打する親友。・・・顔、赤いよー？
　まあ、委員長さん変態だしねー。その上、この腹黒が好きらしい。
　所謂ツンデレだけど、この人腹黒だよ？怒らせると怖いよ？委員長逃げて超逃げて。と何回思ったことか。

「・・・ッチ、使えねえクズが」

　何この人怖い・・・！顔は女の子だよ!?髪の毛は凄く長いよ!?身長低いよ!?なのに何コレ・・・！
　　あ　な　た　は　あ　く　ま　で　す　か　！
　・・・泣きたいよ！いつもは敬語なのに！

「・・・とりあえず僕は行ってきますんで、・・・頑張って下さいね？」

　意地悪く笑い、屋上から消え去った。・・・え、何を？
　ガッ、という屋上の扉を開ける音がした。振り返ろうと、思ったら。




　　　　　　　　　　答えが見つかるまで、後何秒？


　(表は親友を恨み、) (心の底では感謝して。)

　　　　　【Fin.】

　続きます。

　あと一つ書けば終わりだと思います。
　・・・なんかシリーズ化してますね！
　チャラ男受けが好きなもので。

　そういえば。
　親友さんは以前、私が違う名前で二次元小説の方に居たオリキャラさんです。




　ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


追記
　誤字修正。