BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【創作とか版権とか】がらくた集め、【BLとかGL】 ( No.72 )
日時: 2011/05/29 19:36
名前: ぜんく ◆yQu0uV02tI (ID: RiKQWiSC)


MEIKO→メイコ、めーちゃん
KAITO→カイト、バカイト、万年マフラー野郎

 ふふ、私が規則を守らないなんてことはなくてよ!たぶんですけれど。

【キカイの恋/VOCALOIDO/カイメイというよりカイ+♀マスター→→←ツンデレメイ/脇でミクルカ】





「めーえーちゃーん」

 三人掛けソファでがりがりと棒付きアイスを食べていると、後ろからバカイトが私を抱き締めてきた。
 マジでなんなのコイツ。べったべたべったべた、暑いんだけど。万年マフラー野郎め。
 まあそんなことをアタマの中で悪態吐いても何も変わらないのでとりあえず一蹴する。

「離れろ万年マフラー野郎」

 にっこり、と効果音すらつきそうな笑顔でそう言ってみる。
 そうすれば笑顔で固まったカイトが居た。カイトはポジティブの癖にこういう時はネガティブになる面倒な性格だったりする。
 後ろで「ルカ姉ー!どこ行っちゃったのー?ウブなんだからー!」と叫ぶミクが居た。
 ちなみにそのルカは顔を真っ赤にして私が座っているソファの陰に居た。・・・何があったのよ。

「・・・め、ちゃ・・・ん・・・」

 カイトは俯いて私の名前を唇から零した。すこしだけ沸く罪悪感。
 なによ、とカイトから目を逸らし小さく返せば、カイトはふるふると震えてこう言った。

「も、もっとやって下さいお願いします!はあはあ、女王様あああ!」

 コイツはポジティブでもネガティブでもなんでもなかった。ただのドMだった。

「・・・あー、・・・さようなら?」

 引き攣った笑みでそう告げ、私はソファから離れる。ルカが不安げにこちらを見る。それに苦笑で返す。
 アイスの棒をごみ箱に投げ入れ、二階へとスタスタ歩いて行く。
 途中でミクが「ルカ姉知らなーい?」と訊いてきた。「知らなーい、」とだけ返して自分の部屋へ行った。
 自分の部屋に入れば、そこには何故かマスターが居た。

「めーちゃああああん!」

 一秒の間の後に、飛んできたマスター。私に抱き付くや否や、ぎゅっと私の右手を握った。瞬間、鳥肌がたつ。

「あーもう、やっぱりめーちゃんが良い・・・どんなに可愛い女の子よりも、どんなに格好良い男の子よりも、めーちゃんが良い」

 そう言いながらぎゅうぎゅうと私を抱き締めるマスター。確かマスターは一種のヤンデレだったっけ。
 苦しいぐらいに抱き締めても、まだ足りないという風にまだ私を抱き締めるマスター。
 マスターの顔が私の首筋に埋められる。
 整えられていないセミロングの髪の所為でなのか、マスターの吐息でなのかわからないが、くすぐったい。
 そのままマスターの顔が、否、唇が上がっていって、私の耳に触れる。小さな感覚と、マスターの小さな吐息。
 これ、どういう状況。なんて考えても、頭が追いつかない。本能が、現実逃避。
 あ、もしかして逃げた方がいいの?なんて考える頃にはもう遅くて。
 マスターの顔が、唇が、近付—————「いやいやいやいや!!待って!俺のめーちゃんに何してんの!?」
 カイトが私の部屋のドアを開け、入って来た。あぶな、かった・・・。

「マスター、いい加減めーちゃんから離れて下さい!」
「・・・んー、・・・仕方ないなァ、」

 渋々と言った様子で私から離れ、私の部屋から出て行ったマスター。
 へにゃ、と床に座る私。あれ、腰が、抜けた・・・?

「めーちゃん、大丈夫?」

 にこ、笑顔で私に手を差し伸べるカイト。一瞬だけ、高鳴る心臓。
 ・・・いや、別にコイツにドキッとしたワケじゃ・・・!・・・ない、筈・・・。

「・・・だ、いじょうぶ」

 顔を逸らしカイトの手を握り、立つ。良かった、と言ってカイトは私を抱き締めた。

「かい・・・ッ、」




          マスターに取られなくて良かったあ、




 (安心した笑顔に、) (私はまた惹かれる。)

     【Fin.】

 めーちゃああああああああん!

 めーちゃん大好きめーちゃん愛してるよめーちゃん。
 めーちゃん史上なぜんくですこんばんはー!
 一番最初のくだりは気にしないでくださいw




 ここまで読んでくださって、ありがとうございました!