BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ヘタリアでBL小説。 ( No.10 )
- 日時: 2011/09/21 14:01
- 名前: 夜藍 (ID: pt4UZong)
episode4「同盟と」前半
・島国です。なんかシリアス…でもギャグも少々。日本さん病んでるかも…。あうあうな展開あるのでご注意をば。
「これからよろしくな、日本」
金髪の翡翠の瞳で、彼は黒髪の少年を見つめた。
黒髪の少年もまた笑顔でうなずき、それに応じる。
___________あれから何年でしょうか。
ソファーにもたれかかり、日本はふと考えた。
もう、同盟を組んで何年にもなる。
日本はキッチンに立っている彼________イギリスの背中を見つめた。
と、そこで気づいた。
「い、イギリスさんダメですぅぅううう!!!!」
「なんだよいきなり!」
イギリスはいきなり突っ込んできた日本に驚き、のけぞる。
「い、い、イギリスさんがお料理だなんて、いけません!絶対に!」
「…なんでだよ。」
う、痛いところを突かれた…。
日本はそう思い、けれども表情を崩さずに言葉を続けた。
「イギリスさんのお料理ってすっごく美味しいでしょう!?だから私倒れちゃうんじゃないかなーなんて!美味しすぎて!ね!?」
日本の言葉に、イギリスは一瞬「解せぬ」という顔をしたが、褒められて嫌な気のする者などなかなかいない。すぐににっこり笑って、「分かったよ」とキッチンを後にした。
キッチンは、材料が並べられているだけでまだ何も作られていない。
日本はほっとしつつも、少し悪い事をしたと思った。
「…まあ、料理食べて気絶するよりかはいいですよね…」
日本はふう、と溜息をつきまたソファーに腰かける。
イギリスの家のこの西洋じみた感じは日本も嫌いではなかった。
同盟を組んでからと言うもの、日本はもっぱらこの家に遊びに来るようになった。
(少しこの家を散策してみましょうかね…?)
ふいに日本は思い。立ち上がってそこらを散策する事にした。
この家は広いから、そう退屈はしないだろう。
長い廊下、キラキラしているシャンデリア。
日本にとっては見る物すべて新鮮だった。
と、そこに。
「おい日本。」
「あ、イギリスさん!!」
「まーたうろちょろしてんのか?飽きないな、お前も。」
イギリスの呆れたような顔に、日本は少し頬を膨らませた。
「なんですか、その言いようは…。」
「お、怒るなって。」
イギリスの言葉に、日本は「ふふ、」と笑う。
「冗談ですよ。…この家は退屈しませんね。とても楽しいです。今、この時間がとてもとても楽しいです…」
目を細めて笑う日本にイギリスもつられて笑った。
刹那。
「んんんんっ!」
日本はイギリスに唇を押しつけられていた。
あまりにもいきなりすぎて何が何だか分からない。
考える間もなく、するりと舌が入ってくる。
「や…っ…んん…っ…ぁぁ…っ」
くちゅくちゅという湿っぽい音。
「い…ぁぁ…っや…ん…んん…ぁぁっ…」
長い長いキスの後、
日本はイギリスに抱きかかえられ
他の部屋へ移動した。