BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ヘタリアでBL小説。 ( No.12 )
日時: 2011/09/29 15:25
名前: 夜藍 (ID: pt4UZong)

episode4後半
・引き続き島国です。あうあうしてます…

月は雲に隠れている、ほの暗い夜。

天蓋付ベッドに、絹のカーテンが揺れている。

静かな部屋に響く声とベッドのギシギシと言う音。

「…!!ああっ…!んんんっ……リスさ…っ」

日本の声に、イギリスは少し笑い「ばか。弱すぎんだよ」と言う。

「だって…イギリスさん。このような事をして楽しいのですか?」
日本の問いにイギリスはにやりと笑い、力を入れた。
「ああああ…っ…いや…」



薄れそうな意識の中、日本は問いかけた。



「いつまでも一緒に居られるという保証、私達にはございません…では愛し合う事はただ辛いものなのではございませんか?」
日本の問いに、イギリスは目を見開いた。

「『いつまでも一緒には居られない』それはあなた様が一番分かっている事ではないのですか?」

日本もまた、そうだった。

ずっと一緒に居られると思っていた人と、居られなくなった。

それ以来、日本は誰かとと接するたび心の奥底で疑っていた。

この人もまた、裏切るのだろう。
この人もまた、殺しあうのだろう。

信じてはだめだ。嘆き悲しむのは自分だ。ならば私は信じない。

日本が思っていると。

イギリスが口を開いた。

「そうかもしれねえな。俺たちはずっと一緒にはいられねえ。でもな?」

イギリスは日本に優しく笑いかけ、続ける。




「アーサー・カークランドとしてお前を、本田菊を愛せば、問題はねえだろ?」