BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ヘタリアでBL小説。 ( No.16 )
- 日時: 2011/11/28 13:56
- 名前: 夜藍 (ID: m3TMUfpp)
episode6
「大きな花は」
・春待ちです。だいぶギャグっぽい。アル目線
なんで俺が見下ろされなきゃならないんだろう。
彼に会うたび思う。
本当なら見下ろしてやりたいくらいだけど、残念ながらこれ以上俺の背は伸びないみたいで。
第一彼は俺の事をどうも嫌ってるみたいだ。
だからこそ、
俺も彼の事を嫌ってると知って、
「アルフレッドくん」
わざと話しかけてくるんだろう。
でも俺はヒーローだからね!
優しくないといけないんだよ!!
でもやっぱり見下ろされるのは納得がいかない…。
凄い身長差がある訳でもないのに、
彼は首をかくんと折ってわざと見下ろしてくる。
ああああ!!もうっ!腹立たしい!!
「何?一人でジタバタして…」
「君こそ何だい。イヴァン、君が話しかけてきたんじゃあないか!!さっさと要件を言いたまえ!ヒーローは忙しいんだぞ!」
「…君が救世主なら、世界滅亡は免れないね。」
少し、いやかんなりイラッとする言葉が聞こえた気がするけど、まあいいんだぞ…
俺は優しいから、イヴァンの相談に乗ってやった。
「うん!それはとにかく俺の援護をすればいいんだぞ!」
「いや、答えになってないよ…アルフレッドくんっていっつもそうだよねえ〜」
なんなんだ彼は…
もう、ただ嫌味っぽく言われてるようにしか聞こえないんだぞ!!
これ以上彼に見下ろされるのはなんだか嫌なので、俺はそこらへんにある机にひょいと飛び乗った。
「HAHAHAHAHA!!どーだい!見下ろされる気分は〜なかなかないだろう!」
と、こんどは俺が嫌味っぽく言ってやった。
するとイヴァンは溜息を吐く。
「君って…やっぱバカなんだね。やることが子供と一緒だよ?」
「なっっ…!!ひ、ヒーローを馬鹿にしたなあ!?」
「…まあそういうところ、嫌いじゃないよ?」
………はい?
一瞬体の全機能が止まった気がした。
「むしろ好きかもね。君のそーゆー所。」
イヴァンはニコニコ笑いながら、
いつもの口調で語り始める。
でもどこか
どこか違うようで。
「だってお日様みたいじゃない?君の明るさって、さ。お日様の下では僕の大好きな向日葵が、それはそれは綺麗に咲くだろうね。まあ…君の場合はかんかん照りすぎて花を枯らしてしまいそうだけど。」
なんだか、彼の方が子供に見える。
「それって、褒めてる?」
「うん。褒めてる。…ま、ちょっとけなしてるけどね。」
目の前の大きな花は笑いながら俺に続ける。
「まあ、口説き文句ってとこかな??」