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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【二次創作】虹色パレット【BL、NL】 ( No.239 )
- 日時: 2012/11/11 10:22
- 名前: 夜藍 (ID: ty0KknfA)
- プロフ: ぽーちゃあああああああああああ
episode59
・リトポ…だと思う多分。ちょいと暗めです
何回目の誕生日だかもう覚えていないと彼は笑った。
いつも通り草原に寝そべってた彼のその表情はいつもと変わらないようで変わっていて。
そういう変化が分かってしまうあたり自分がどれだけ彼の事が好きなのか自覚する______恥ずかしいけれど。
彼はいつものおちゃらけた表情だが少し眉が下がっていてどうしても悲しい、寂しい顔に見える。
どうしたの、と俺が口を開く前に彼の方の口が開いた。
「なあ…俺もさー…いつかは消えちゃうんかなー?」
呟いたのか、それくらい小さな声だった。
呟いたのか、それとも誰かに問いかけているのか。
俺は自分に問いかけている、と解釈して「なんでいきなり?」と返した。
彼がここまで小さな声で、しかも弱気になるなんて俺が見てきた中ではない事だからどうしても問いかける声が震える。
本当になぜいきなりこんな事を言い出したのか、それは分からない。
でも怖かった。彼がそう言うと本当に彼は消えてしまいそうで。
「国なんて、所詮はちっぽけなもんだと思うんよー…俺だってめちゃくちゃ分割されて、でもこうやって生きてる。だからこそもう俺って消えちゃうんじゃないかなーって。」
「…そんなこと、ない…とは言い切れないけれど…でもポーは不死鳥の国でしょ?そんな簡単には消えないよ。」
そう言って俺が手を握ると彼はニッコリと笑った。
「リトがそう言うなら問題ないかも!」
〇君に贈る、
_________もし君が消滅してしまっても、
_________僕はこうやって君を祝いに来よう。
誕生日おめでとう、ポー。
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