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episode６１

・緑高ですん



一つ、二つ、願い事が叶えば、
また一つ、二つと願い事は大きくなり増えていく。


そういうもんだろ？なあ真ちゃん。

いつか認めてもらう、はずっと隣にいたいになった。
そのずっと隣にいたいは最近までほんの最近まで相棒的な意味だったはずなのに、なのに、なのに。


真ちゃんに抱きしめられたい、キスされたい。
ずっと隣にいて笑っていたい。

意味がだんだん違ってきて、願い事が大きくなっていって、
俺は手が触れるたびに思う。この手を繋ぎたいと。




俺が思ってるのが、君と同じならいいのに。





ねえ真ちゃん、気持ち悪いよね、気持ち悪いなら気持ち悪いって言ってよ。
そう言ってくれれば俺は冗談だよ、なんていつもみたいに笑って見せるから。

ねえお願い。

なんでそんな赤い顔したまま俯いてるの。
どっちかハッキリさせてよ。



もう、ほら、俺、泣いちゃうよ、笑えないよ？




○メルヘンとグレーテル





＿＿＿＿＿＿＿＿＿その答えが君を傷つけることにならないようにと


＿＿＿＿＿＿＿＿＿願って俺は泣きじゃくった。







「しんちゃあん…」
「泣くなバカ尾めが。」
ぽんぽんと頭を撫でる真ちゃんの手が愛おしくて愛おしくて。




ありがとう真ちゃん。



大好きだよ。