BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【二次創作】虹色パレット【BL、NL】 ( No.245 )
日時: 2012/12/14 22:16
名前: 夜藍 (ID: ty0KknfA)
プロフ: 銀桂です。糖度高め。糖尿病患者のせいや…((

episode62



ふわり、と黒髪が風に舞った。
本当に男かと疑われるくらいの美しい黒髪は背中に流れる。
影を落とす長い睫毛。その横顔はそこらの女よりずっと綺麗だ。

そうやって横顔を眺めているとその視線に気づいたのかヅラはこちらを見て薄く笑った。
「寒ィよ、窓閉めろ。」
「ああ、すまない。でも…」
そこで少し俯き、「夕日が綺麗で、」と続ける。
「窓ガラス越しに見るのはもったいないと思ってな。」
そう言いながら窓を閉めて鍵をかけるヅラにブランケットを頭の上から覆いかぶせてやる。
ひゃあ、と拍子抜けする声に俺は笑った。
いつも通り可愛い奴、なんて思ってみない事もない。

「あんまりそういうことしてっと風邪ひくぞ。ほら、鼻赤い。」
ぽんぽんと頭を叩いてやると、驚いたような顔で黒い瞳は俺を見た。
見つめあっているとヅラがいきなり吹き出し、「ぷぷっ、」と肩を震わせ俺を指差す。
「銀時が意味もなく優しい…っっ…くぅっ…気持ち悪い…っ。」
「気持ち悪いってなんだ人の優しさを!お前とことん失礼な奴だな!」
「すまない、すまない。いや、でも、ぷくく…っっ…」
「あーもー笑うな!!絶対もうお前に優しくしねぇよ!」

そんな宣言しても、出来ないのは丸わかりなんだけどな。






○日常グラフティ




________いつも通り世界は廻って


________時間も通り過ぎるこの日々を俺たちは、







「銀時。」
「んだよ?」
「ありがとう。」
「お、おう…」