BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【二次創作】くるくるめりーごーらんど【BL、NL】 ( No.269 )
- 日時: 2013/01/31 08:43
- 名前: 夜藍 (ID: vIJhruab)
- プロフ: 緑高 イメソン シリアスではないけどギャグでもない
episode70
「ほら、真ちゃんパス!」
そう叫んで緑間の手のひらに収まっていったボールをチラリと見て次の行動にうつる部活中。
_______あーこれも入るわ…。
シュート体勢に入り、緑間の手のひらから宙に浮いたボールを眺めながらふっと思った。
いやいつもの事なんだけれども、やっぱり少し恐いというか。
恐いくらい、気持ち悪いくらい、よく入る。
予想通り緑間のボールはゴールのリングに触れることもなく綺麗な放物線を描いてゴールに入った。
予想通り、事が進んでいく。
マニュアル通り、とでも言おうか。緑間はいつだってこんな毎日を送るのだ。
朝起きて、どっちの手で眼鏡を取るだとかそれすら決まっている。
緑間曰く「人事を尽くす事」らしいのだが…
んまあ、ここまで来ちゃうと尊敬しちゃうよなー。
きっと一番の決定率を誇る3Pシューターの緑間を、相棒(自称だけどな)という立ち位置で見てる俺としては緑間の事をこう思いながらも自分の事を認めさせたいと思っている。
理由はちゃんとあるんだけどな。まあ今はそれを話す気力がないって事で。
でも逆に緑間は俺の事をどう思ってるんだろうか。
相棒って思ってくれてれば一番うれしいんだけど、うるさいやつとか騒がしいやつとかが一番アイツの言いそうなことだ。
正直な話、相棒以上の感情を持っているんだけれども。
そういう意味で隣にいたいし、絶対叶わないのは分かってるからせめて隣に居させてほしい。
悟られないように、いつも通り笑いながら。
傍に居たいんだ。迷った時助けてあげられるように。
きっとアイツは何もかも一人で解決しようとするから。
だからそれを俺は隣にいて支えていたい。
…なんて考えてたら、練習もう終わりだ。
いつも通り俺はロッカーの前にいる緑間に飛びつく。
「しーんちゃんっ!」
「うるさい高尾、着替え中なのだよ。」
イラッとした様子で俺を一睨みすると着替えに戻る。
いつも通りの風景に、繰り返されてく日常に、俺は安心して今日も今日を終われるんだ。
もしそれが変わる時が来たら、
○梟
________君にうてない的は
________合図送るよ見える?
真ちゃんがもし迷った時は俺が合図送るからね。
ちゃんと見ていてね。