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episode８３









息ができないくらい、息をするのが辛いくらいの高い場所にいた。
なんて酸素の薄い、苦しい空間だろうか。
慣れてしまうとなんてことはないのだが、時折喉を掻き毟りたくなるほどの苦しさを覚える。
高みを目指して、目指して、その度に苦しくなってもそこを目指すことだけはやめなかった。
一人になったって、そんな事どうだっていいんだよ。
弱い奴なんかいらねぇ。

時折感じる苦しみの正体はまだ分からないままずっともがいている。
苦しいなぁ、死にやしねぇけど。なんで苦しいんだろうな。


（地上でのうのうと暮らす凡人のほうがまだよかったかもしれねぇ）

なんて馬鹿なこと考えて、飛び続ける。彷徨いつづける。

（お前がいたら良かったな、なんて今更、）


○青い鳥の呼吸

＿＿＿＿＿＿＿＿気づくには遅すぎて

＿＿＿＿＿＿＿＿後悔なんてしていないけど、でも、






酸素の薄い上空で、必死に息をして生きて。