BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【二次創作】泡沫少女【BL、NL】 ( No.309 )
日時: 2013/06/09 12:27
名前: 夜藍 (ID: cSw9GUzL)
プロフ: 那→(←)翔

episode86









「翔ちゃあああああああああん!!」
甘ったるいような、くすぐったいような声がそこら中に響き渡る。
ああ、やめてくれ恥ずかしいから。もう本当に恥ずかしいから。
それが自分に向けられている声だという事を拒むように、俺は耳を塞いだ。

だが、その数秒後俺の身体に衝撃が走った。
どん、と何かがぶつかり、「これはまさか…」と思った時にはもう遅い。既に抱きしめられているのだ。
苦しい。すごく苦しい…。ぎゅーっという効果音が似合いそうなこの状況にやっとのことで俺は声を発す。

「…お前、今日は何の日か分かってんのか?」
「知ってますよぉー!知らなくてどうするんですか!」

にこっと笑って俺を抱きしめていた両腕を解く。
やっと解放された、と思い気持ちが緩んだ途端に額にふにゃり、と柔らかい感触がふってきた。
「は?」と目をそちらに向けると那月の顔が目の前にある。
「今日は翔ちゃんと僕のお誕生日ですよね!」
「いや本題はそこだけど、お前今何した?」
なんとなく、なんとなくは分かるのだが確証はない。でもそのなんとなくが当たってるのだとしたら、と思うと体温が急上昇して、顔が火照ってくる。
すると那月はニッコリ笑って口の前に人差し指を当てた。


「ふふ、秘密です。」






○SugarSugarBirthday!!


__________それはとてもとても甘くて

__________飲み込めやしないような