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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 【二次創作】泡沫少女【BL、NL】 ( No.327 )
- 日時: 2013/08/16 18:51
- 名前: 夜藍 (ID: rfy7IlR/)
episode92
死にたいくらいに愛してる、殺したいくらい愛してる、殺されたいくらい愛してる、今から貴方に首を絞められてもいいくらいに愛してる______
狂気的な表現を浮かべてみたが、どれも自分には当てはまらなかった。
周りに引かれるくらいに、え、なに病んでるの?と聞かれるくらいに彼の事を愛しているのに狂気的な表現はどうも自分にしっくりこない。
彼に殺されたいと思ったことはあったけれどそれは一瞬の出来事の話だったし、彼を愛している度合いではない。
(好きなのは好きなんだけど、)
こてん、と寝転がってみても何も分かりはしないし見える世界も変わらない。少し角度が変わるとか、目に見える世界は変わるけれど。
同級生に、しかも男相手にこんな気持ちを抱くなんて予想外だった。
そのための心臓のは用意していない。そのために心臓は強化されていない。
胸が痛い、張り裂けそう、本当の意味でも、赤く赤く床を血に染めそうなくらい。
長い髪の毛をさらり、と梳かした。
綺麗だな、そう言って彼が触ってくれるこの髪が好きで好きでたまらない。
それは彼が好きで好きで仕方ないからなのだろうけれど。
最近独り言も彼を見て呟くかっこいい、しか言えなくなった。
まあ病んでると思われるのも無理はないと思うが。
教室の向こうにいる彼に少し願ってみる。
(早く来て、迎えに来て、髪を触って)
○黒髪さんの恋愛事情
________ほら早く、早く
________頭をなでる君の手を握りたい。
「んだよ、ヅラ、こっちみて。」
「なんでもない!」
今世紀最大級の笑顔で俺は言った。
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