BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 【二次創作】熱帯魚の憂鬱【BL、GL、NL】 ( No.366 )
日時: 2014/08/14 16:17
名前: 夜藍 (ID: RATzCEO3)
プロフ: ちょっとしたいざこざの話 影日 月山 大菅

episode109






「え、ちょっと待って影山、今なんて言った?」
「だーかーらぁ!大地さんと…スガさんが喧嘩した…みたいだ。」
どんどんと声は尻すぼみになっていったものの今度こそ聞き取れたその言葉に俺は思わず声を上げる。
「え、え、えええむぐっ!?」
深夜0時を過ぎた合宿場に俺の声が響き渡る______よりも前に影山に両手で口を塞がれそれを阻止された。
「うるせえ静かにしろ…!」
眉間に皺を寄せながら叱ってくる影山には敵わず息を吸い込んで落ち着いてから話を進める。

「いや、だってそれ一大事じゃん!」
小声ながらも聞こえるように顔を近づけて言うと影山も溜め息を吐いて答える。
「あの二人が喧嘩…ってのはよっぽどのことがないと起こらねえと思うんだが…なんだか今日はよそよそしかったというか様子がおかしくてな…。」
影山が重々しい口調で言うのも無理はない。大地さんとスガさんといえば二人とも怒らせると怖いが基本的には温厚な性格の優しい先輩であり頼りがいのある先輩だ。その上二人は仲が良い。きっと試合や部活の繋がりで深めてきた絆というものなのだろう。お互いに信頼しあっているように俺には見えたし、他の人もそう思っていることだろう。
なのにそんな二人が喧嘩、とは。これは天変地異の前触れではなかろうかとそういう事なのである。影山がこんなに顔を顰めるわけである…まあいつでも怖い顔してるけどな。
と思いながら影山を見やるとさらに怖い顔をしていたのでこれ以上思うのはやめておこうと冷や汗をかいた。

「…とにかく、明日の練習の様子見てたら分かると思う。二人には早いとこ仲直りしてもらいたいところだし、何かできたらいいんだが…。」
「俺も二人がピリピリしてるのやだし、早く仲直りしてもらいたいし、出来ることならなんでも協力する!」
うんうんと大きく頷きながら影山の意見に同意した。




合宿の朝は早い。朝五時には起床しなければいけないし食事も早いところ済ませなければいけないので

保留