BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ヘタリアでBL小説。 ( No.6 )
日時: 2011/08/30 11:29
名前: 夜藍 (ID: 1QpV5ZBE)

episode2「抱擁と」
・露普です。どっち受けなのか分かんなくなった…今回は国名表記。なんかあほっぽい。プーの性格がおかしいかも…。

「なんでロシアがここに居るんだよ…」
「あれえ?呼んだのは誰だっけ?」

プロイセンはロシアの方を見て「ああ、」と思った。

「俺も物忘れが酷くなったもんだな…。でも絶対お前の事なんか呼ぶことはねえ。断じてねえ!!これは物忘れじゃねえぞ…」
「呼ばれてこの待遇かい?酷いなあ〜忘れられるなんて〜忘れていいのはカナダ君だけだよ?」
「カナダ?そんなやついたか?つーか人の家に不法侵入すんな。」

ロシアは微笑し、「だーかーらー」と言う。
不気味すぎる笑みに、プロイセンは少しのけぞった。

_________________やべえ…怒らしちまったか…?

そう思った時には既に遅し。

「ねえ?プロイセンくん…君、コルホーズ送りがいい?それともシベリア行きかなあ?」
何故か用意していたらしい水道管を持ちながらプロイセンに迫る。
もうロシアはこうなるとすべての言葉が呪いをかけてるかのように低い声と不気味な笑みを浮かべるのだ。

「ああああ!すまんって!呼んだのは俺だ!!も、物忘れだ!!だからごめんなさいって!!」

とにかく必死であやまった。こうでもしないとどうなる事やら…。





「で、なんで呼ばれたんだろうね。僕〜。」
「俺も知らねえ…」
「召喚されたことはあるけど、いちいち電話かけて呼ばれるのは初めてだよ〜」

全くそんな記憶が無いプロイセンは少し首を傾げる。


「プロイセンくん…」
「なん…!?!?」





不意打ちだった。






「は!?い…みわか…!はあ!?」

「ええ〜?だめだった〜??」

「いや、わけ分かんねえよ…ホントお前わっかんねえ…」

唇の、感触。

自覚したとき、目を開けるとロシアがいた。

一体なんだというのだ。

これは…これは…



「わけ分かんなくていいよ?君、頭おかしいんだし。」
「頭おかしいのはお前だっつーの…。」
「でも拒否しなかったでしょ?」
「不意打ちなんだよ!!いきなりすぎるし!!」

プロイセンは視線をロシアから離そうと…した時だった。






「がほっ!!!るしい…!!!離せロシア!!」


ロシアに逃げられないようにか、抱きしめられたのである。

「やだ〜離さないよお〜??」
「てめっっ…!!なんか怖ええんだよ!!」

ロシアはそこで、腕の力を緩める。
そして、プロイセンの頭を撫でながら静かに言う。

「…このままで、居ていいかな?」

何故か、寂しそうな声。
プロイセンはその声が何故寂しそうなのかは分からなかった。でも…。


「…好きにしろ、ばーか。」


そう言い、プロイセンも腕に力を込めた。






その後、ドイツが帰ってくるまで二人はこのままだったという…