BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ヘタリアでBL小説。 ( No.91 )
- 日時: 2012/04/14 11:33
- 名前: 夜藍 (ID: xBHsg906)
- プロフ: 非リア充?別にいいじゃないの。((
episode21
「さよなら、ずっと」
・ジョーカーです。米英かと思わせておいて英米…と見せかけ米英!みたいなよおわからん話です。暗いです。若干話の内容がかぶってる。ある曲を参考にしています。
彼はただ無邪気に笑っていた。
無邪気過ぎた…きっと。
自分が手にしたい物を彼は持っていて、
それを手に入れたいがために彼の心を、痛めつけた。
アーサーは窓辺に頬杖をついてはふとそのような事を考える。
…もっともその彼は近くにいて、それでも遠くなってしまったような不思議な関係で。
「なんだいアーサー、君は…。」
また暗い顔をしてるね、と問題の彼_____________アルフレッドが言う。
呆れたように、ただ呆れたように見つめるその、同情なのか…いや違う、憐みの視線なのか…をアーサーは横目で見てふいっとそっぽを向く。
わざと冷たい態度をとるなんて最低な紳士だ。紳士どころではない。
子供だ。好きな人に冷たい態度をとるなんて。
「また妖精さん妖精さんアハアハアッハッハーとでもしてくれよ。空中に喋りかけといてくれよ!」
ニコニコと心を刺すような事を言うアルフレッドもアルフレッドだと自分に言い聞かせた。
「妖精さんは本当にいるんだばかあ!!心が汚れてるから見えねえんだよ!」
「えー変態紳士が何を言ってるんだい?会議中エロ本読んでるような人が純粋だって言えるのかい?君が純粋なら、世界中のほとんどの人たちだって純粋さ!」
「んだとこの…っ!!」
またケンカになってしまう。
素直にはなれない。
声を嗄らして叫んでいた…あの日の事を思い出す。
帰って来いと何回叫んだだろう。ずっと守っていくと約束したのはいつだっただろう。
でも届かなかった。届きはしなかったこの思いを。
どうすればいいんだよ…お前の事が、愛おしくて愛おしくて…
さよならずっと、君だけを、守りたかったいつまでも
無理に笑って忘れたふりしても、ずっと君を忘れない。