BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ここ、本当に少年院何ですか!?オリキャラ募集中! ( No.143 )
- 日時: 2012/04/26 21:04
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: aOQVtgWR)
「あの……すみません……道が分からなくって……」
「道?それって、何処かな?教えてあげるよ」
景都は顔をしかめた。
とてもイライラする。こいつの皮を、いつかはがしてやりたい。
星香の変わり身の早さは、お前は忍者かと、疑いたくなるモノだ。
「おい、星香…」
「今、景都さんに"柔道"を、教えてあげてたんですよ〜」
……寝技をね、そう景都の耳に優しく囁いた。
顔には出さないが、邪魔をされてかなり怒っているようだ。
星香の気持ちを、景都は長年の付き合いから察する事ができた。
「そ、その……功さんと言う方が、ここにとても優しくて、……親切なお兄さんがいるって//」
「そうですか。そこまで言われると、恥ずかしくなりますね」
「まんざらでもないくせに………」
「景都、分かっていますね?……言ったら、犯しますよ」
しっかりちゃんと、景都にだけ聞こえるように言った星香に、景都は
犯す寸前だったくせに、そうボソッと呟いたが、星香はもう意に介さ
なかった。景都が自分に逆らうはずがない、そう、思っているのだろう。
「あ………僕、夢愛之河マロンさんと言う方を、探しているのですが//」
「おい、そいつに、なんの様なんだ?」
「あー。その方ですか」
彼ーーー冬夢が、夢愛之河マロン(ゆめのかまろん)の名をいった瞬間、
景都の顔が強張った。星香の表情はそのままだが、ソレはむしろ、無表情
といったほうが正しいと言えるだろう。
「帰れ。もうここにくんじゃねぇ!」
「景都さん、そんな事いっちゃ可哀想じゃないですか」
「だって星香っ!こいつ、夢愛之河に用事って……」
「景都さん。話を、聞きましょう、ね?」
景都の話を無理やり遮り、星香は冬夢に向き直った。
今まで道理の、優しい笑顔で。今まで道理の、優しいオーラで。
「……っ!」
「?ど、どうしたんですか?」
しかし、景都は星香に怯えた。
冬夢の声など、耳に入っていなかった。
何故ならーーーーー星香の目が、凍てついた氷の様な目をしていたから。