BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院ですか!?《人気キャラ投票開始》!(◎o◎ ( No.255 )
日時: 2012/07/14 14:41
名前: 黒猫ミシェル (ID: clpFUwrj)

《番外編:コスプレ&嫉妬》星香・景都(その他諸々)

景都が大きな袋を持って藍那のもとに向かう途中、それは来た。
甘いマスクに優しい微笑み。
色が白く背が高い、一目で優等生と分かる空気を纏った人物ーーー。
そして景都が嫌いな幼馴染の一人でもある、その人物の名は穂波星香。
しかしその外見とは裏腹に、危ない仕事にも手を出していると言う。
沖田総悟顔負けのサディストで腹ん中真っ黒の人物でもある。

星「景都さん…。その大きな袋は何ですか?」

景「ぅえ…。い、いや…何でもないぜ?」

星「……何です、その袋は?」

景「だから、何でもねぇって言ってんだろっ!!?」

星「……そんなに私には話したく無い事なのですか?」

景「…っ」

景都が焦れて怒鳴った瞬間、星香の顔が冷たく固まった。
しかし、あくまで口調は丁寧に、顔には笑顔を貼り付けたままだ。
それでも景都をビビらせるには充分で、景都は口をつぐんだ。

星「さっき、何処に行こうとしてました?」

景「……別に」

星「…孔さんの、所…ですか?」

景「違うけど…」

星「そう言えば、彼と仲良いですよね?付き合ったんですか?」

素っ気ない景都にたいし、星香の瞳が氷ついていく。
もはや笑顔を保っている事も忘れ、その凍てつく目で景都を睨んだ。

藍「景都、くぅ〜んーっ!!」

景「ゲッ」

藍「もう、遅いじゃないかっ!!私はもう準備満タンなのに//ほら、良い匂いだろう?」

良く知った声が聞こえ、
その声の持ち主は星香の前で、景都にべたっと抱きついた。
何故かお風呂に入った後のバスローブ姿。
おまけに洒落た香水の匂いまで漂わせていた。

星「準備満タンって、どう言う事ですか?」

藍「それはもう、決まってるじゃないか!!ふふふ。私達はそう言う関係なのだよ//」

景「はっ!?」

藍那の登場により笑顔に戻った星香だが、藍那の発する言葉に固まった。
対する藍那はそのKY能力で、その場の空気をどんどん冷たくしているのにも気づいていない。
ある事無い事喋って、本人は冗談のつもりなのだが、普段の行動が行動だけに、全く冗談に聞こえない。
星香はもう藍那と景都の関係を疑ってはいなかった。
そおまま棒立ちの景都にベタベタ絡みつく藍那を一瞥し、去って行った。

星「今日の星香君、何か怖かったね?」

景「ンのっ馬鹿がーっ!!!」

星「何だい?今日はSMプレイでもするのかい//」

景「くたばれカス!!」

ニヤつく藍那の顔に鉄拳を食らわせ、涙ぐむ藍那を置いて景都は走って行った。