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Re: ここ、本当に少年院ですか!?《結果発表&番外編スタート!!》 ( No.273 )
日時: 2012/07/30 13:54
名前: 黒猫ミシェル (ID: y3VadgKj)

《番外編:肝試し&怖い話》朱鳥・星香

朱「ね、ねぇ…星香さん」

星「何ですか、朱鳥君」

朱「……。何でもない!!肝試し、楽しみだね!?」

藍那と宮都と冬夢が行ってしまったので、ジャンケンで組を決めた。
組は朱鳥と星香・景都と優人だ。
行く順番は朱鳥ペアが先になった。
これも、星香がジャンケンが強いからである?

朱「早く、皆と合流したいなぁ〜」

星「別に、私はこのまま二人っきりで良いですよ?」

朱「僕が嫌なの!!」

星「おや?もしかして朱鳥君…怖いんですか?」

朱「えっ!?」

顔を膨らませて怒る朱鳥に、星香はちょっかいをかけた。
ほんの面白半分だったのだが、朱鳥は顔を真っ赤にし慌てふためいた。
景都とは違う可愛さに、星香が朱鳥とペアでも良かったなぁーと和んでいた。
((そんなキャラじゃないですが))

星「大丈夫。私がお化けを退治してあげますからね?」

朱「う、うん。別に怖くないけどね!!?」

星「じゃあ、お化けさんたちに来てもらいましょうか?」

朱「やだ!!」

星「怖くないんでしょう?」

しばらくの間のあと、朱鳥の可愛い唇からポツリと『怖い』と言う
言葉が出た。
この答えに満足した星香は、ギュッと小さな手を握ってやった。

朱「あ、あのね?」

星「何ですか?」

朱「お化けが怖いの、優人さんに言わないで欲しいの」

星「なんでですか?」

朱「だって、馬鹿にされたくないんだもん」

星香は眼を細めた。
まだ若いと言っても、10歳は長く生きてきている星香には、
若い心境が良く理解できた。

星「優人さんの事が、好きなんですね」

朱「!? す、好きじゃないもん!!僕が好きなのは、孔さんだもんっ!!」

星「本当に?」

朱「本当にっ!!」

ムキになって反論する所が、景都そっくりだななんて思ってしまう。
ついカラかいたくなるのも。
いつも生意気な小悪魔っぷりは、一体どこへいったのか。

朱「でもね、」

星「はい」

本当に小さな声だったので、聞き逃してしまうかと思った。
勇気を出して言ってくれるであろうこの先を、星香は待った。

朱「孔さんより、優人さんの方が…  

                        スキ、だよ//」


その言葉は、風に邪魔されて星香の耳には届かなかった。