BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院ですか!?《結果発表&番外編スタート!!》 ( No.274 )
日時: 2012/08/02 16:32
名前: 黒猫ミシェル (ID: eldbtQ7Y)

《番外編:肝試し&怖い話》藍那・冬夢・宮都

藍「…で、その大きな正体は、何と海坊主だったんだよ!!」

宮「ありきたりにゃ…ふわぁぁあ」

藍「……。冬夢くんは、怖かった、よね?…ねっ?」

こちらは先頭藍那グループ。
どうやら肝試しをしながらの、怖い話をしているらしい。
今は藍那が本当にあった海坊主の話を聞かせているのだが、宮都の反応は冷たかった。
もっと怖がって欲しい性癖度頃か性格までも歪んでいる藍那は、冬夢に話を振ってみた。

冬「…。……。…」

宮「冬夢?どうかしたにゃ?」

藍「怖かったんだよねっ!?ねー?私の話が怖かったんだよ!!」

一言も話さない冬夢を心配した宮都が、顔を覗き込む。
しかしそれでも、冬夢は無反応だった。
それを心配する生徒と大喜びする先生。
もしこれを見た世のお母様方は、我が子を学校に…いや、少年院何て行かせまいと、ある意味良い影響…正しい教育をする事だろう。

冬「…。ぁ、ぁ…」

宮「どうしたにゃ?藍那がウザいんにゃら、みぃが殴るよ?」

冬「違…!!ま、前に、にっ!!」

藍「前がどうかしたのか、……ぃ」

意気揚々と前を向いた藍那は、次の瞬間、計算され尽くした角度で優雅に倒れた。
無論、抱き留めてくれる子はいなかったので、白い白衣は泥だらけとなった。

冬「ヒ、ヒ、っと!!」

宮「ひと?」

冬「おばべっ…きゃぁぁぁあああああッ!!」

宮「えっ?」

訳の分からぬ宮都に悲鳴で答え、冬夢は全速力で逃げて行った。
藍那は誰かが助け起こしてくれるまで待つつもりなのか、瞼をピクリとも動かさない。

宮「走るな冬夢っ!!暗いから危険だっ!!」

冬「……あああぁぁぁぁぁ…」

宮「ちっ」

だんだんと小さくなっていく冬夢の声。
宮都は舌打ちし、冬夢が去って行った方を追いかけて行った。
涙を流す藍那を置いて…。