BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院ですか!?《結果発表&番外編スタート!!》 ( No.291 )
日時: 2012/08/14 12:09
名前: 黒猫ミシェル (ID: kgjUD18D)

《番外編:肝試し&怖い話》藍那・真湖

藍那「真湖君、ここが私の部屋だよ!!」

真湖「うっわぁ〜!!凄い綺麗ッ!!」

藍那「普段あんまり使わないんだけど…“特別”だよ?」

そのことに、真湖は嬉しそうに顔を染めた。
サラリとそんな事を言えてしまう所が、藍那の唯一の才能だろう。

真湖「…藍那先生、お風呂は?」

藍那「うん?私と入りたいのかい?」

真湖「ッ!?ち、違いますよ//藍那先生の次に、入らせてもらいたいなぁーって…」

藍那「ああ、真湖君…君は何て慎ましいんだろうッ!!」

真湖「え、えぇー?」

手をガッシリと強く握られ困惑する真湖に気付かず、藍那は熱弁をふるう。
それには、藍那の事が大大大好きな真湖も流石にひいたらしい。

藍那「さぁ、遠慮することはない!!私と一緒に入ろうじゃないかっ」

真湖「え、良いんですかっ!?そんな…//」

藍那「良いんだよ。真湖君のおかげで、私は癒されたんだから…」

真湖「藍那先生…」

熱く見つめあう二人。
もしこれを宮都が見聞きしていたら、思わず素が出ていたのではないだろうか?

藍那「さ、どうぞ? My angel?」

真湖「はいッ//」

本場の外国人顔負けの発音に、さらに真湖の中での藍那が輝いていく。
ただ単に幼い頃ロサンゼルスに住んでいただけで、英語を覚えた理由が『だって格好良いだろう?』なのだから、甚だあきれてしまう。

藍那「この事は、二人だけの秘密だよ?わかったかい?」

真湖「二人だけの!?もちろんです!!」

藍那「良かった…ふふ」

秘密な理由はただ一つ。
藍那の部屋に男の子を入れたなど知れば、嫉妬に狂ったファンクラブの
子たちに八つ当たりされてしまうからだ。
しかし、この時藍那はまだしらなかった。
自分が部屋に入れた少年こそが、藍那ファンクラブの中で一番くらいの
高いリーダーであることも。
次の日少年院で真湖から話を聞いたファンの皆に、問い詰められることも。
そのファンの皆を一人ずつ宥めなければいけないせいで、体が筋肉痛になってしまう事も。
この時幸せいっぱいの藍那は、何一つ気づいていなかったのだ。