BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院ですか!?《第二回目アンケート実施中!!》 ( No.311 )
日時: 2012/08/19 08:37
名前: 黒猫ミシェル (ID: okMbZHAS)

《番外編:肝試し&怖い話》藍那・真湖・冬夢・宮都

真湖と藍那が宮都達を探しに山にはいった時。
宮都は起きていたが、冬夢はまだ夢の世界だった。

冬夢「むにゃむにゃ…」

宮都「冬夢は可愛いにゃー」

冬夢「みや、と…す…」

宮都「!?」

冬夢「…キノコ//」

突然自分の名前を言われて固まる宮都。
最後の一言は何なのだ。
す…の後に続く言葉と言えば、あの一字しかないじゃないか!!

宮都「起きるにゃー冬夢?」

冬夢「…シネ」

宮都「ッへ!!?」

宮都は、一瞬何を言われたか分からなかった。
まさか、冬夢の口からそんな単語が出てくるとは。
しかもカタカナ!?
ショック以上にイラついたので。
自分に抱きついてこようとした"何か"に八つ当たりで殴った。

宮都「…」

藍那「ぐぁぁぁぁぁっ!?……ぅっ」パタリ

宮都が見たのは、吹っ飛んで行く藍那先生の姿だった。
そして、それを受け止める、綺麗な顔をした男。
その男が藍那に一言二言喋ったが、気絶した藍那が答える事はなかった。
ゆらりと、殺気が宮都を包む。

真湖「藍那せんせいに何すんの?」

宮都「…真湖、にゃっけ?」

真湖「藍那せんせにこんな事して…死にたいかにゃんこ」^^

宮都「にゃン!?」

真湖「藍那せんせい置いて行ったでしょ?…皮はがして太鼓にすんぞ」^^

二人は暫し見つめあった。
あ、いや、別に…
愛してる…見たいな目じゃなくて、殺すぞ…見たいな目で。

*+*

冬夢「…で、本当に怖かったんです!!」

藍那「ふぅーん、成る程ね。人魂が出たんだ」

真湖「せんせ…カッコ良い//」

目を潤ませる冬夢に、顎に白い手を当てて考え込む藍那。
それを頬を染めて見つめる二人。
何故かボロボロで、顔は土で汚れていたが。

藍那「…人魂…(>_<)」

真湖「せんせ、大丈夫!?(・_・;?」

宮都「フン(´Д` )」

冬夢「先生お化けなんていないですからっ(^_^;)」

大の大人は震え、一番幼い子にまで気遣われるしまつ
自分から肝試し&怖い話がしたいと言ったくせに。

真湖「一体…何なんだろ(^^)」

宮都「ハン(;´Д`A」

*+*

一方そのころ。
一緒に肝試しに参加していたはずの四人は。

朱鳥「面白かったぁ〜」

星香「そうですね」

優人「怖かってたね、あはは」

景都「…悪趣味な奴ら」

四人は景都の部屋に集まり、楽しく談笑していた。
とっくに肝試しから帰って来ていて、景都のお菓子も食べ終えた所だ。

優人「まさか、逃げちゃう何て」

景都「でも、藍那は逃げなかったな」

朱鳥「意外と、強いのかなぁ?」

星香「大人だった、って事ですね」

藍那の評価が、少し上がった。
しかし、冬夢がこの後散々からかわれたのは、言うまでもない。

朱鳥「でもさ、僕たち人魂やってないよね?」

景都「ああ。貞子だけだろ?」

優人「…本物だったりしてぇー」

星香「ふふっ」

少年院の七不思議が、一つ増えた。
それは、

『夜森を歩くと人魂が出るらしい』

勿論積極的に広めたのが、朱鳥と星香と優人である。
景都は寝込んでいるので、星香の優しい看病を受けていたり。
藍那がお見舞いに来たり、大変だったらしいですよ。