BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院ですか!?《第二回目アンケート実施中!!》 ( No.334 )
日時: 2012/12/14 15:51
名前: 黒猫ミシェル (ID: EdfQYbxF)

「はぁーい(はーと)」

甲高い声とともに出てきたのは、景都ではなかった。

司会『えっ…?』

「「「お、…おおおぉ!!」」」

司会『こ、これは…景都君じゃなく、藍那先生登場だーっ!!』

「もぉーやだなぁー。藍那先生じゃなくて、あ・い・な・ちゃ・んっ♪」

うふっ//
と器用に片目をつむった藍那先生に、いや、藍那ちゃんに会場が湧いた。

司会『でででもね、藍那ちゃん?』

「なぁにぃ?」

司会『景都君はどうしたんで…のかな?』

「……。は?」

きゃはきゃはうふうふしていた藍那ちゃんの声が、一オクターブ下がった。
と思ったのもつかの間で、それから直ぐに右手をグーにして顎に当てるというぶりっ子ポーズをとる。

「景都?そんなのぉ、しらなぁーい。…皆は、藍那じゃ…ダメ?」

キュルンと涙目の藍那ちゃん。
それは、いつもの藍那とは全く違っていた。
頼りなさげな所は、いつもの藍那だったらウザい要素に入ってしまうのだが、藍那ちゃんの場合は、保護浴を掻き立てられた。
そう、同一人物だというのに、だ。

「「「藍那ちゃんっ!!」」」

「藍那ちゃんっ!!俺と付き合って!!」
「今夜空いてる?俺と楽しいことをしよう!」
「藍那ちゃん…くんかくんか//」
「きゃーっこっち向いてくださぁーいっ!!!」
「ダメ…幸せ過ぎて死にそう……あぁ…」

主に藍那の親衛隊達は凄かった。
泡を吹いて倒れるもの、鼻血を出すもの、悶え苦しむもの…。
そんな者達に、藍那はとどめの言葉を投げかけた。

「藍那わぁーみんなのことぉ、だぁーいすき//…藍那のモノになって/く・れ・る//?」

((((もちろんだとも…))))

そこからはもう藍那ちゃん祭りであった。
景都の事なんて皆はもう忘れていた。
ただ、目の前にいる藍那ちゃんで頭と心を埋め尽くしていた。

一方、その頃。