BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 腹黒親衛隊隊長の受難《NEW》 ( No.349 )
- 日時: 2013/06/11 22:34
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: JSwWcgga)
いつも通り、俺は総会が開かれるとある一室に来ていた。
「みんなぁ、遅れてごめんねぇ?」
「大丈夫ですよ!!」
「僕たちもさっき来た所ですから!!」
ピチリと整列されてる子の子達が、さっき来たはずなかろうに。
「そぉ?なら良かったぁ〜」
困ったように眉を寄せると、皆慌てたような顔をする。
俺はただいま、総会の真っ最中だった。
何の総会かって?
ンなの聞いてれば嫌でも分かるよ。
「じゃぁ、報告してくださぁい!!」
「はい」
神妙な顔で頷く部下A。
形の良い唇はグロスでテカテカだ。
はっ…天ぷら食べてきたのかっての。
「利久様は、昨日安田君と無事お務めをされたそうです」
「一昨日は、飯島君と」
「先一昨日は、……」
と言う風に、利久が誰と寝たかという一週間の報告を聞く。
あ、寝たってSEXのことな。
この時に、少し複雑そうな顔で頷くのがポイントだ。
「それじゃ、無事みんな利久様とお務めできたんだねぇ?」
「はい!!」
「う〜んと、何か可笑しな事とかなかったぁ?」
「ありません!!」
「規律を破る子はぁ?」
「いません!!」
俺はこの返事に満足してホワリと微笑む。
この俺はかなり可愛いだろう。
自分で言うのもアレだけど。
「良かったぁ〜いたら僕、…」
目に涙を溜めてウルウルしてみる。
この際涙が滴れて化粧が取れてしまう可能性があるから、滴れない程度の涙を溜める。
これが案外難しいのだが、俺は慣れた。
「た、隊長そんな顔をしないで下さい!!」
「そんな、顔?」
「だから悲しそうな顔ですっ!!」
「うん…ごめん、ねぇ?」
今度はフワリと微笑むと、大半が頬を染めた。
染めてない奴らは俺反対派だろう。
…多分。
「みんなぁ、そろそろお茶会にしようかぁ?」
「はい!!」
「僕、クッキー作って来たのぉ」
「嬉しいです!!」
「ありがとうございます!!」
おう、皆素直でよろしい。
実は理事長にもらったクッキーを少し焦げ目が出るように焼いて、チョコ付けただけwww
「どう…かな?」
「美味しいですっ」
「流石隊長ですね、尊敬しますっ!!」
馬鹿だろ。
思わず吹き出すかと思った。
ンなの売りもんだから旨くて当たり前だろ。
「でですねぇ…」
「僕はあそこが…」
その後俺たちはいかに会長がカッコ良いか、会長の良さについて語り合った。
途中から眠気と戦っていた俺にはかなり辛い二時間だった。
「もうそろそろ遅いからぁ、お茶会終了っ☆」
「はい…」
「隊長、お疲れ様でした…」
「うん、ばぁいばぁい☆」
俺の一言に、皆名残惜しげに帰って行った。
さて、もうお気付きだろうが、俺は会長の親衛隊隊長だ。
何でこんなクソ面倒な事をしているかは、おいおい話そう。
「あ"ー疲れた」
俺は溜息をついた。
これから起る事を想像して…。