BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: BL/GL小説集 ( No.353 )
日時: 2013/07/05 20:35
名前: 黒猫ミシェル (ID: IcK/upD1)

【俺と親父】不良×義父

最近、あいつを目で追ってる。
最近、あいつが夢に出てくる。

俺の大嫌いな、親父。

父さんが死んで二年、母さんが再婚した。
ショックだった。
たった二年しかたっていないのに、もう再婚かよ。
そう、母さんに失望した。

「翔、この人が新しいお父さんよ」

「初めまして翔くん。陽介です」

ニコニコと微笑むそいつを見て、イラついた。
色が白くて細っこくて。
俺よりも背が低いこいつが親だなんて許せなかった。

「俺はアンタを親だなんて認めねぇ」

「翔っ!!」

「…翔くん」

その日から俺は、母さんが好きだった髪を染めた。
耳にピアスを開けた。
セフレを作って遊び歩いた。
でもどんなに体を繋げたって、あとに残るのは虚無感で。
思い出すのはあいつの悲しそうな微笑みで。

「翔くん…お話、しよう?」

「…」

母さんが出張の時に、あいつがそう言って部屋に入ってきた。
お風呂上がりなのか、少し頬が赤く上気していた。

「僕はね、翔くん」

あいつが真剣な目で俺を見つめる。
いつものヘラヘラした笑みじゃないソレに、俺は。
ただ…綺麗だなって、そう思った。

「本気で彩花さんを愛してるし、君の良い父親になりたいって思ってる」

「…で?」

「そりゃ君はその…前のお父さんのこともあると思けど、僕は翔くんとちゃんとした家族になりたい」

それを聞いて、無償に腹が立った。
良い父親になりたい?
ちゃんとした家族になりたい?
俺は…なりたくなんかねぇよ。

「アンタさ、俺のこと嫌いじゃねぇの?」

「そんなことないよ」

「お前ら新婚だろ?セックスしてぇのに俺がいるから出来ねぇんだろ?」

「別に、それは…」

「嫌だろ?好きなヤツの自分とじゃない子供なんて。なぁ?」

何で俺はこんな事を言っているんだろう。
頭の隅で冷静な俺が、あいつをベットに押し倒した俺を見る。

「翔くん…?」

「俺にこんなことされても、嫌いじゃねぇって言えんのか?」

「な、にを言って…」

「俺に犯された後でも、俺を家族だなんて思えんのかよ?」

乱暴にヤツの衣服を脱がせる。

「思えねぇよなぁ?…意識しちまうよなぁ?」

「や、やめなさっ」

きめ細かな、白い肌が露わになった。

「知ってっか?男同士でもセックス出来るらしいぜ?」

「や、やめ…翔くんっ」

顔を蒼白にしてバタバタと暴れるが、俺にしたら子供の抵抗だ。
両手を一つに上でくくって、全体の体重をかける。
そのまま、桃色のそこに口付けた。

「んっ…あっぅん、ん…」

深く深く。
全てを味わうように。
ゆっくりと時間をかけて。
全体をトロトロに溶かしていく。

「なぁ…今どんな気分だよ?」

「や…めて…」

ハラハラと涙を零すそいつを見て、俺の中の理性が崩れる。
いや、もともと俺に理性なんてなかったのかもしれない。
こいつをめちゃくちゃにしたい欲望にかられる。
ただ、めちゃくちゃに。

「やぁっ、んんぅっ!?」

「俺に溺れろ…」

親父ーーーーーーー。

欲望で汚れたベットの上で、失神した親父を見た。
時節身体がピクピクと痙攣する。
そんな親父を、俺は愛おしいと思った。

「なぁ…親父」

壊してやるよ。
俺のことしか考えられないように。
与えてやるよ。
あり得ないほどの快楽と愛情をお前に。

お前はもう、俺の親父何だからーーーーーーーー。