BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: BL小説【Killer】元暗殺者×暗殺者 ( No.390 )
日時: 2013/11/08 21:35
名前: 黒猫ミシェル (ID: woIwgEBx)

【Halloween】

「とりっくおあとりーとじゃ!兄じゃ!!」

幼いボーイソプラノの声が、部屋に響いた。
豪奢な椅子に腰掛け書物を読んでいた青年は、そこに目を向けた。

「…何だ、それは」

「人間界でやってるお祭りじゃけん!」

「祭り?」

この国の全てを把握している青年は、しかし、人間界の事に疎かった。

「そうじゃ!とりっくおあとりーとって言ったらな、お菓子がもらえるけん!」

「またお前は…一体どこでその様な知識を仕入れてくるのだ」

呆れた様な、しかし、愛おしさを含ませた問いかけ。
キラキラと輝く瞳に、青年は滅多に変わる事のない顔を緩ませた。

「ふふっ秘密じゃ!」

「…そうか。……で、私はお前に菓子をやれば良いのだな?」

「うんっ!」

後で部下に調べさせようと考えながら、青年はスラリと長い脚を組んだ。
この少年のことならもちろん、熟知している。

「hukuroーuの丸焼きとtyokorettoのケーキを作らせよう」

「駄目じゃ!」

「…何故だ?お前の好きなものだろう?」

「そうじゃけ…でも、でもなっ作らせちゃ駄目じゃ!」

「どう言う意味だ?」

訳が分からず、訝し気に眉を顰める。

「わしはな、兄じゃに、手作りしてもらいたか…」

「…この私に、料理をしろと?」

低くなった声に怯える少年。
低くなった声は、ただ余りの可愛らしい欲求に内心悶えただけなのだが。

「兄じゃ…怒らで……」

今にも泣きそうな少年に、慌てて声をかけた。

「怒ってなどいない!
…あれだ、ほら…何だったら、一緒に作るか?」

「兄じゃ…大好きじゃけんっ」

ぎゅうッと抱き付いてきた少年に、青年はニヤリと笑むのだった。

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補足的な

人間界とは別の世界…つまり、異世界での話です!
青年はこの異世界を統べる若き有望な王様で、少年はその弟くんです。
兄は弟大好きのブラコンで、また弟もお兄ちゃん大好きです。
hukuroーuはフクローウで、フクロウを伸ばしただけ。
tyokorettoはチョコレットで、チョコレートを縮みただけです。
異世界語ですね、はい。←
何とも適当設定でごめんなさい。
おまけにハロウィン何てとっくの昔におわったのに…
駄文過ぎて笑えてきますwww