BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: BL小説【幼馴染シリーズ】更新! ( No.413 )
- 日時: 2014/04/20 17:47
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: jP/CIWxs)
【絶対の関係?】
紗々視点
「俺の近くにくるな」
そういわれた。
季節はずれの転入生にいれこんだ主。
彼は私の主人でした。
私の家は代々那波家に仕えている家系です。
主人は生まれてきた時から決まっています。
私もあの方..竜輝様に仕えていました。
「お父様、私はこれで瑞威様に仕えることが出来ます!」
「全く..普通なら死にそうな顔をするところだぞ?」
そう。
私の家は幼い時から唯一の主だと教えられているせいか、主にたいしての依存度がとても高い。
だから主に捨てられた私の家の人者達は、自ら命を絶つ者が多かった。
命を絶たなくても、生起をなくした者たちは短命だ。
普通なら私もそうなるのだろう。
「竜輝様は私にくるな..そばによるなとおっしゃいました。それはすなわち、拒絶。僕にいらないといっているようなものです」
「そうだな」
「私はあんなk..あんな方ではなく、やっと!!」
私は嬉しかった。
あんな我儘な主人ではなく、瑞威様に仕えることができるのだから。
瑞威様とは、竜輝様のお兄様です。
私はもともと瑞威様に仕えていたのですが、瑞威様のお願いで、竜輝様に拒絶されるまで使われていたのです。
それにはまぁ色々理由があるのですが。
割合です。
「もう瑞威様はいらっしゃっているぞ」
「流石瑞威様!お耳が早いですね!!さっそく会ってまいります!!!」
瑞威様がいらっしゃる部屋の前で深呼吸をし、落ち着いてからドアをノックした。
「瑞威さま?私です、紗々です」
「どうぞ」
凛とした声に促されたまま部屋にはいると、そこにいたのは
「瑞威さま..」
「紗々、お疲れ様。苦労をかけたね」
「そんな!瑞威様のご命令なら..っ」
瑞威様に頭をなでられて、頬がそまる。
「改めておかえり、紗々。私の可愛い恋人..」
「瑞威さま..//」
私の大切で大好きで愛してやまない恋人がこれからまた主人だなんて。
幸せです。