BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院何ですか!?オリキャラ募集中! ( No.67 )
日時: 2012/03/17 11:44
名前: 黒猫ミシェル (ID: eldbtQ7Y)

「優斗?本当に、優斗なのか?」

「うん、もちろん☆」

俺は恐る恐るドアを開けた。
そこにいたのは満面の笑顔を浮かべている、俺の良く知る親戚…。
そう、深春河優斗だった。でも、何故ここに?
こんなとこにはいる悪い子じゃなかったはずだぞ……?

「何でここに優斗がいるんだ?」

「…まぁ、良いでしょ、そんな事♬」

「うん、そだな」

それっきり、俺たちの間には沈黙の神が降りた。
気まずい…。俺はそう思った。だって、少年院だぞ?
久しぶりの再開が少年院って、お互いどういう反応をとって良いのか。

「ねぇ、功君?」

「…何だ?」

最初に沈黙の神を追い払ったのが、優斗だった。
俺は取りあえず、返事を返した。今だ満面の笑顔の、優斗に。

「さっきまで、泣いてたでしょ?」

「なっ///」

「ホラ。ここ、真っ赤だよ?」

そういうと優斗は、俺の赤く晴れた目元を、小さい手でなぞった。
俺は泣いていた事がばれて恥ずかしく、思わず赤面した。

「うぅ…。泣いちゃ悪いのか!」

「ううん。功君可愛いから、泣いても大丈夫!」

「……は?」

赤面したのをごまかそうと思って、大声を出したんだけど…。
それに対しての反応が、可愛いから?泣いても、大丈夫?
待て待て。確かに優斗は、男の俺から見ても可愛いけど、俺!?

「俺が…かわ、いい?」

「うん!功君可愛いよ♬」

俺が可愛いはずないだろ?だって、もし優斗が言う通り可愛かったら、
今まで付き合った事ない、って言う結果にならないと思うんだけどな!?

「だからね、功君?」

「あ、ああ」

ちょっと真剣な顔になった優斗に、俺も真剣な顔して頷いた。
優斗が本当に功君は、単純で可愛いな☆何て思っている事など知らずに。

「功君可愛いんだから、ここの男には、気をつけなきゃダメ何だからね」

「男に、気をつける……?」

「そぉだよ。襲われない様に、注意しなきゃ」

「おそ、われる?」

俺が優斗の言葉にオウム返しに繰り返していると、
優斗が苛立った様に声を出した。

「あぁもう!功君ホントに鈍いんだから!」

「…優斗?」

「良い?こう言うのを、気をつけないといけないんだよ」

「むんぅぅぅ!?」

優斗は俺にいきなりキスをしてきた。
頭がついていけない俺に、濃厚的なキスをなお繰り返してくる。

「ふぇ、ちょ、待て…んぅ!?」

「ホラ、こういう時、口開けちゃだめだよぉ?」

言ったが早いか、優斗は俺の唇を舌でこじ開け、
俺の口の中に乱入してきた。

生きが出来なくて苦しくて、どうしたら良いか分からない。
さっき引いたばかりの涙がこみ上げてきて、俺は潤んだ瞳で、
ただ優斗を見続ける事しか出来なかった。

「もぉ…。そんな顔しちゃ、ダメでしょ?誘ってる様にしか見えないよ?」

「そんな、事して、ない!」

俺は必死で否定した。
俺がもう突き飛ばすしかないな、と思った時…。

「何、してんの?……功さん」

「え…朱鳥?」

「うん?功君の知り合い?」

「ねぇ、この人、誰?…功、さん」

そう区切りながら喋る朱鳥の顔は、今まで見た事のない、怖い顔だった。