BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院何ですか!?オリキャラ募集中! ( No.79 )
日時: 2012/03/20 10:05
名前: 黒猫ミシェル (ID: eldbtQ7Y)

俺との約束…約束!?
そうだ…俺、朱鳥と喋っちゃいけないんだった。
どうしよ…。桔梗先生、めっちゃ怒ってるよな…。

「あ、あの…先生?お、俺、あの。…帰ります!」

「アハハ。………何処へ」

「え、と…。あ!そうだ‼あの、景都が待ってるんです‼」

俺は、景都との約束を、今思い出した。
確か、郷田先生と美姫先生がしてたのをしようって。

「ちょっと待って、功さん」

「あ………」

朱鳥…。
ごめん、朱鳥。
俺、もうお前と、喋っちゃいけないんだ。
俺は朱鳥の言葉を無視して、桔梗先生に礼した。

「じゃ、失礼します‼」

「……功、さん?」

「じゃぁ〜ねぇ〜☆」

満足そうにニコニコして手を振る桔梗先生。
その手には、何時の間にかムチは消えていた。

何かに失望したように、青ざめた顔をしてる朱鳥。
今すぐ、どうしたのか聞きたい…。でも、…ダメなんだ。

朱鳥…。
弱虫で、かっこ悪い俺なんかより、桔梗先生の方が良い。
良いに決まってるから…。もう、俺何かに構わないでくれ。

俺は無我夢中に廊下を走った。
郷田先生に見つかったら、きっと木の棒で叩かれることだろう。
でも、もうそんな事どうでもいい。朱鳥に、絶対嫌われた。
そっちの事の方が、俺の胸を締め付けた。「「ドンッ」」

「…ったぁ!?」

「イテェ…」

「大丈夫か?アンちゃん」

「保健室いくべ?」

う、うわぁ…。
俺がぶつかったのは…。
顔に切り傷がある、部下を従えた男。

「おい。オメェ、アンちゃんに謝まるべ?」

「待て。コイツ、……可愛いな///」

「あ、確かに。流石わぁ、アンちゃん‼」

「見る目あるべ‼」

お、おい?
何か、空気が変わったぞ?
あと、コイツらの目も……。
絵獲物を狙う、ハンターの様な目、みたいな。

「あ、あのぉ?」

「お!?コイツ、声も可愛いですぜ」

「アンちゃんのコレに決定っすね!」

「……ああ///」

ど、どうしよ…。
一番偉そうな、アンちゃんと呼べれる男と部下が、俺を取り巻く。
リ、リンチだ。ついに怖れていた事が起きた。ああ、コンクリ、海、死!?

「じゃぁ、ちょっと眠れ」

「……っ!」

俺が殴られる覚悟を決めて、硬く目を瞑ったその時。
その声は聞こえた。

「お前らあんまり功をいじめるな!」

「……柊さん‼」

「功、大丈夫か?何処にも怪我はないか?」

大きな優しい手で、柊さんは俺の頭を撫でてくれた。