BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: ここ、本当に少年院何ですか!?オリキャラ募集中! ( No.88 )
- 日時: 2012/03/22 17:37
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: OakzbDQq)
—景都視点—
景都は、深く深く傷ついていた。
約束をしていた子が、来ないのだ。
「俺って、そんな魅力なかったっけ?」
自慢じゃないが、顔にも身体にも、かなり自信があった。
金に困ったら、身体売って稼ごうとさえ思っているぐらいだ。
それだけの技術も持っていると思うし、なにより老若男女とわず、
皆俺に惚れてくれる。
「なのに、何って事だよ!...約束、すっぽかされるなんてな」
そう。景都には、気になる男がいた。
自分と同じ時期にここに入った、如月孔。
「俺のプライド、ガタガタに壊しやがって」
あいつを食べようと、誘った。
何か初心そうな奴だったから、すぐ落ちると思った。
まぁ、確かに誘いには乗ったが、アレは絶対何かを誤解している。
「郷田と安藤がヤッてる事...○○○しかねーだろ!?」
しかしあいつは、何を勘違いしたが、あっさり言った。
顔を赤らめることもせず、照れることもせず、簡単に。
『別に、いいけど?』
絶対に、何もわかってないと思う。
プロレスかなんかだとでも思ってるんだろう。
でも、それはそれで良いとも思った。
一から、自分好みに調教するのも楽しそうだ。
「しかし、あいつが問題なんだよなぁ...」
俺が、ここで一番嫌いな奴。
何でこんなトコいんのかも分かんねぇ、頭脳明晰で優等生な男、 『穂波星香』を知らない輩は、おそらくココにはいないだろう。
温和で優しく、癒される『少年院のお兄さん』と言う一つ目のあだ名。
郷田にも信頼される『俺らの兄貴』と言う、二つ目のあだ名の持ち主。
『穂波星香』の素顔を、俺は知ってる。....俺よりタチが悪い。
「あのオーラは、反則だぜ...」コンコン コンコン
ふと、自分のドアを叩く音がした。
嫌な、予感に鳥肌が腕に立った...と思う。
「景都君、いますか?」
「....。ホントに、噂をすれば人だよな」(注:噂をすれば影です)
何しにきたんだこの野郎。
そう思う俺にそいつは、天使の声と囁かれる声で言った。
「入りますね?」
「....お願いだから、入らないでくれ」