BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ここ、本当に少年院何ですか!?オリキャラ募集中! ( No.92 )
日時: 2012/03/24 09:55
名前: 黒猫ミシェル (ID: 59tDAuIV)

「柊さん……」

ギュゥーっと柊さんに抱きついた俺の頭を、
柊さんは優しくなでなでしてくれた。

「孔、危なかったなぁー」

「ああ。本当に、俺死ぬかと思った 」

俺の兄貴的存在、柊菜伊都さん。
前に一度、リンチされかけた所を助けて貰ったんだ。

「オレの部屋、来るか?」

「え!?良いの、行っても?」

優人に教えてもらったばかりなのに、孔は何も学習していなかった。
無用心に、男の部屋には入るものじゃない…。
例え、それが、男同士であってもだ。

「…嫌か?」

「ううん!絶対行く!!」

「そ、そうか//」

(アレ?…何だこの気持ち。ドキドキする…?)

菜伊都は顔を少し赤くして、自分の胸を抑えた。
満面の笑顔の孔の顔を、恥ずかしくて直視できない。

「柊さんの部屋って、どこなんだ?」

「あ、ああ。709番だ」

「ふーん。…あ、すぐそこじゃん!」

孔は聞いたが早いが駆け出して、菜伊都の部屋に行ってしまった。
菜伊都は鍵をかけていなかった事を思い出して、無用心だなと思った。

「柊さんの部屋って、片付いてんなー」

「そうか?…孔の部屋はどうなんだ?」

「俺?…まぁ、綺麗な方だと思うぞ」

「…そうか」

それっきり、沈黙が続いた。
菜伊都は孔を余り意識しない様に、ある事を考えた。

今日、孔をリンチ使用と囲んでいた連中…。
あいつ等は、麻薬の売買をして捕まった奴らだ。
孔の何が気に入らないか知ら無いが、早めに手をうたなきゃいけないよ。

「孔、お前いつもああなのか?」

「え?何がだ?」

「だから、リンチされそうになってる…」

「ああ…。俺って、嫌われやすいのかなぁ」

ションボリと肩を落とす孔。
いつもの強気な態度ではなく、この様な態度は…ハッキリ言って、
同性の菜伊都から見ても可愛い、そう思った。

(な、何思ってんだろ。オレは頭が変になってるのか?)

「柊さん、どうかしたのか?」

「な、何でもない」

頭を抱え込んでいると、孔が心配そうな目を向けて来た。
その孔に、菜伊都は…。

「孔、オレの事は、………菜伊都って呼んでくれ//」

「…………菜伊都、さん?」

「あ、あああ/////」

「分かった!」

そう言って、孔はニパッと笑った。
菜伊都は、顔を真っ赤にして、頬をかいた。