BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: ヘタリア 色々自由過ぎる小説 ( No.8 )
日時: 2012/03/15 18:23
名前: 藤桜 (ID: do8LdMvC)

GLでにょたりあで、しかもオリキャラです。

モニカ(にょたルート)×ラシュカ(捏造!セルビア、ミランの妹)

→ラシュカ ミランの妹。真面目で繊細な外交が得意。ミランより感情的な芸術家気質。


強欲

「嗚呼、もう!ムカつく!!」

最近、兄さんとフランシスが付き合い始めた。
それから、フランシスとばかり仲良くして、私をあまり構ってくれない。

「フランシスなんて、滅びろ!!」

殆ど、呪詛に近い言葉を吐き出して、漆喰の壁を殴った、綺麗だけれど古いデザインのフレスコ画の描かれた壁が僅かに崩れた。

「フランシスとなんて仲良くするんじゃなかった!」

もう一発殴る。
兄さんがビザンツに掛かりきりの間、ブルガリアとの友好関係を築き上げのは私なのに。
また、一発。
イヴァンとの友好関係を築き上げのだって私なのに。
フランシスと引き合わせたのだって私なのに。
そして、何度も何度も壁を殴った。
貴方の為に、貴方の足りないものを補う為に、なんでもして来た。
貴方の全てを理解出来るのは私だけなのに。
私の全てを理解出来るのは貴方だけなのに。
ただ誰かと付き合うならまだしも。
よりにもよって男となんて!
自分の中の同性愛嫌悪が許せないと叫ぶ。
ストレスのまま、壁を殴り続けていた。

「おい、止めなさい!」

誰かが私の腕を掴んだ。

「何よ.....モニカ?」

私の腕を掴んだのは、モニカ、私と兄さんの、今一番の貿易相手。

「何を泣いているのか、しらないけれど、もう止めた方がいい、それ以上は拳が傷つく」

彼女に言われ、拳に真っ赤な地が滲んでいると気づく。

「構わない、離して」

これ以外、どうすればいいか、私には分からない。

「離したら、またやる気か?」

「貴方には関係ない。」

強引に振り払おうとすれば、それは叶わなく、彼我の差を思い知らされる。

「私は、君に用がある。しかし君は、自虐的に壁をり、私に感心を示さない。それは困る。」

彼女の言葉にふと、我に帰る。

「何の用?交易を増やしてくれるの?」