BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

ノルアイ小説に挑戦してみるよ企画:『一方通行で複雑で』 ( No.1 )
日時: 2012/03/30 13:02
名前: 舞裕 (ID: TaF97fNV)

++++++一章++++++


始まりは、検査の結果からだった。

「お兄ちゃんって言え」

「やだ」言うもんか。

このやり取りの繰り返し。本当は・・・・・呼んでやろうかとか、そんな事も考えるのだけれども。

「おにいちゃ「言わないから」言えた試しがない。

そんなやり取りから早数ヶ月。
相変わらずノーレは僕に「お兄ちゃん」って呼んで欲しいらしい。

「はぁ・・・・・・・・・」僕はいつもと変わらない、自分の部屋に入ってベットの中に潜りこんで、電気を消した。
そう、いつもと変わらない————————いや、違う。
変わっている。
大体、数ヶ月前の『事実』を知ってから。

(何でなんだろ————————)嬉しいはずなのに。

兄弟が、新しい家族が出来て嬉しいはずなのに。
どうしても、事実をよく分かってない、認め切れない自分がいて。

「——————お兄ちゃん」そっと、布団の中で言ってみる。

(あぁ、やっぱ駄目。言えるわけ無いし)

もやもやとして、晴れなくて、何処か苦しいって。
分かってる。
本当は素直に言いたいって事。
素直に『お兄ちゃん』って言った方がどんなに楽か。

その日は、そのまま眠りについた。
すっきりしない、しこりが残ったままで。





(眠・・・・・・)

翌朝、寝たのにあまり眠った気のしない感覚を頭に覚えながら、重い体をベットから起こす。

「———————お兄ちゃん、か」

今日こそは、言えるようになっていますように。


++++


慣れてない作品を書くって、疲れる・・・・・
てか、もう方言は最初から言います、無理ですw
ごめんなさい・・・・・