BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.100 )
日時: 2013/01/02 13:49
名前: 夜藍 (ID: xJkvVriN)
プロフ: 明けましておめでとうございます!

第三十二話。



とりあえずメルレッティとフィリアーをベッドに座らせ、僕は地べたに座り込む。
先ほどの涙()はもう乾いたようでフィリアーはニコニコしながらメルレッティの顔を覗き込む。その様子は完全に変態そのものだ。
「どうしてメルレッティは人間界にきたんだ?」
「人の顔を覗き込むのはやめてください気持ち悪いです死んでください」
「一息で悪口を言い切るのやめよう!?」
早くも涙目になっているフィリアーにメルレッティは顔色一つ変えずに話を続ける。
「私がここに来たのはお兄様の監視、もとい光様の護衛です。」
「え!?僕の護衛…!?」
つい声を上げてしまった。ご、護衛って何…!?

「勝手に死ぬ予定だった人間を生き返らせた時点で大神様は大変お怒りになっています。それなのにお兄様は光様に目に余る行動ばかりとられて…この変態男めが。」
「最後ひどい!!というか大神様が怒ってるなど聞いていないぞ。光を生き返らせるのに一応許可はとった。」
「それは大神様の気まぐれです。なんとなく言ってみただけだったと仰ってます。」
「生き返らす生き返らせないの問題なのに雑いなあの人…まあ昔からだが…」
僕の命の扱いも相当雑いなおい。ちょっと傷つくぞ。
…っていうか、

「大神様って、誰?」
「ああ、大神様は神様の一番偉い人、と思ってくださればよろしいかと。いわば最高責任者でございます。神様にも上下関係があるのですよ。」
「…なんか大変そうだな。」
「ええ、まあ。…ということで、光様。今日からお世話になります。あ、宿屋はもう借りているのでお構いなく。向かいのマンションですので。お兄様の行動、ずっと見てますからね。私、お兄様のこと大好きなので。」
「痛い痛い痛い!!ヒールのある靴で足を踏むなあ!行動と言動が伴っていないぞメルレッティ!」
「てへぺろー」
全く表情のかわらないまま発されたてへぺろは少し、いやかなり恐ろしかった。




残りの夏休みは、うるさくなりそうだ。