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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.101 )
- 日時: 2013/03/03 12:07
- 名前: 夜藍 (ID: vIJhruab)
第三十三話。
夜。
向かいのマンションの一室は深夜であるというのに明かりが灯っていた。
ああ、メルレッティだなと思い、少し考えて地べたに座り込んでいるフィリアーに俺は話しかけた。
「なあフィリアー。」
「…なんだ?」
寝る直前だったのだろうか。すごく間抜けな声が返ってくる。
だが声をかけた人物が俺だと分かるとすぐにこちらを向き、俺が座っているベッドの隣に腰かけてきた。
「…すさまじい勢いだな。」
「それだけ光が好きという事だ!」
「キモい。てかそれは置いといて…メルレッティって何者なんだ?」
少し、酷い!というような顔をされたがそれも無視するとフィリアーは「あー…」と話し出した。
「あの子は私の兄弟だ。それは分かるだろう?アイツも言っていたことだしな。」
「ああ、それは分かるんだ。ただお前とは違うような気がして、さ。」
「…光は勘が鋭いな。いいだろう、ここで少し昔の話をしよう。」
フィリアーは目をゆっくり閉じて語り始めた。
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