BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.105 )
日時: 2013/08/12 17:13
名前: 夜藍 (ID: rfy7IlR/)

第三十六話。



夏休みも終盤だというのにまだ暑い。本気で暑い。
朝ご飯を食べ終わった後、まだ少し残っている宿題を片付けなければいけないのだが、何しろ僕の部屋にはクーラーがあっても効かない。
夏祭り前まではガンガンに効いていたのだが、僕とフィリアーの雑な扱いのせいか急に効かなくなってしまった。

というわけで。

「図書館でお勉強ですか?」
「ああ。クーラー効かなくなってきてこの部屋やべぇし、ぶっ倒れたら迷惑かかるし…っつーわけで自転車かっ飛ばして市立図書館に、な。」
「図書館…私行ったことないのです…たくさんの本がある場所だと聞きましたが。」
この暑い中真っ黒で長袖のゴスロリ服を着たメルレッティが唸る。
どうやら着いていきたいらしいが空を飛んで来られても目立つし、なにより僕が困るしな。
するとさっきまで拗ねていたフィリアーが「ではメルレッティを自転車に乗っけていけばいいのではないか?」と提案する。
「メルレッティは多分日本の女子の平均体重より少し軽めだぞ。そんなに苦ではないと思うが。」
「じゃあお前はどうするんだ?」
僕の問いに少し考えてフィリアーは苦笑した。
「今日はいい。外に出たら溶けてしまう。」



というわけで僕とメルレッティの図書館への旅(仮)が始まった。