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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.111 )
- 日時: 2013/11/04 19:59
- 名前: 夜藍 (ID: YhMlOecY)
第四十話。
図書館の出来事から一晩明けた日。
メルレッティはなんだか元気がないように見えた。いや、元より無表情なので解りにくいのは解りにくいのだが、少しの間でも一緒にいたからだろうか、なんとなくだが解るようになった気がする。
「メルレッティ、お前どうかしたのか?」
僕が聞くとメルレッティは無表情のまま「いえ、平気です」と答えた。
「…なあ、メルレッティ何かあったと思わねぇか?」
ため息混じりに僕が発した言葉にフィリアーは目を見開く。
「お前、一日二日であのメルレッティの変化が解るようになったのか…!」
「いや、本当にそうかはわかんないぞ?でもほらなんか、元気ないなーって。」
ベッドに寝転がり、枕に顔をうずめながらフィリアーに言葉を返す。するとフィリアーも「うーむ、」と唸りながら考え込むように壁にもたれかかった。
「かくいう私も朝から気にかかっていたんだが…」
「だろー?」
メルレッティは朝より完全に様子がおかしくなっていた。
そわそわしたり、目を合わせてくれなかったり、話しかけると少し上擦った声で返答してくる。
本当に一体なんだと言うのだろうか…。
「……光、思ったんだが…」
フィリアーが急に僕に向き直り、ズンズンと近づいてくる。
何事かと身じろいだがフィリアーは何をしてくるわけでもなく、ただベッドに腰掛け、僕の目を見つめながら言い放った。
「メルレッティは_________お前に恋をしているのではないか?」
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