BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.18 )
- 日時: 2012/05/05 15:23
- 名前: 夜藍 (ID: DZWfhZUD)
第五話。
「は、体で支払えって…え?何、鍛えんの?」
お前は馬鹿か?察しろって?いや察してますよ。薄々気づいてますとも。
でもその現実というやつを僕は見たくなくてですね、現実逃避してるんですよ。あーやだやだ話しかけないで、現実に引き戻さないでー。
「む、高校生とあろう者が知らぬのか?分からぬのか?だから言ってしまえばせ…」
「言うなああああああああ!!!!そんなストレートに言おうとするなああああああ!!!」
羽生光、16歳。全力で止めます。
いやもう本当にこいつ神様なの?気を抜くと放送禁止用語連発しそうな勢いだぞ。
「そういう事言うならもっと綺麗に言えよ。」
「…綺麗に?」
やめろ、きょとんとした顔をするな。そんなストレートな言い方しか知らねえみたいな顔をするな。
「じゃああれだ、えす、いー…」
「それもだめだからね!?」
一つため息を吐き、迫りくる顔を一度離してフィリアーを睨みつける。
「とにかく、その、僕と、そういう事がしたいのかてめえは。」
「ああ、したいね!したいよ!いますぐにでも!」
即答かよ。てめえはどんだけお盛んなんだよ。
「あのね、僕見ての通り男なんですけど。」
「恋愛には性別も年齢も関係ないぞ、私的には。」
「僕にはあるんだよ。」
ベッドに座って頬杖をつく。いや確かにこれって物語的にはもう受け入れなきゃいけない状況にあるんだろうね。
でもな、僕だってこれがそういう物語になるって気づいたのは今さっきなんだよ!「へーこういう物語なんだなるほどー……えっ!?」っていう状態なんだよ!
読者の皆さんこの僕のテンパってる感じをみて楽しんでるだろうね。そのまま犯されちゃえってテンションかもしれないね。何を隠そう作者がそうだからね。
だがな、僕はあえてそれに逆らうんだよ!どうだ、かっこいいだろう!
…いやごめん、フィリアーに中二病って言った僕が一番中二病だったわ。
色々と考えてるとフィリアーはニッコリと眩しい笑顔をこちらに向ける。
「じゃあ意地でもお前が私に惚れるように頑張ろうではないか!」
「そんな所で頑張るな…」
どうやら僕、すっごい質の悪い神様に助けられたみたい、だな…。
これからどうするんだろう。