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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 神様、それはあまりにも不公平です。 ( No.2 )
- 日時: 2012/05/03 13:20
- 名前: 夜藍 (ID: DZWfhZUD)
第一話。
僕の名前は羽生光。
至って普通の高校生だよ!
え?どーでもいい?そんな説明いらねえよって?
だったらこっちもしたくなかったよ!こっちもしてる暇ねえんだよ!!
ただいま時刻は八時二十分。
僕は今、人生初の遅刻を経験しそうになってるって訳だ。
車のビュンビュン行き交う車道。
通勤ラッシュで満員の電車。
そして、朝っぱらから人ごみの多い歩道…を、だ。
自転車が猛スピードで走り抜ける!
もちろん自転車の操縦者はこの僕だ。
え?なに?自転車は軽自動車の一種です?歩道じゃなく車道を走ろうって習わなかったかって?
よし、知らなかったことにしよう。
第一こんな車行き交う車道通ったら僕絶対轢かれる。確実に。
君たちは主人公(一応)に第一話早々死ねっていうのか?うん?
つーか(一応)ってなんだムカつくなおい。作者どういうことじゃゴルア。
と、愚痴はこの辺で。
両手で自転車のブレーキを強く握る。小さくキイッという音が鳴って猛スピード暴走自転車は急停止した。
こんな所で信号待ちかよ…。ついてねえ…。
赤く光っている、立ち止まった人のマークが書かれているランプをキッと睨みつける。
僕はお前を許さないからな。もしこれで遅刻ならお前を根元からへし折ってやんよ!
まあ器物損壊かなんかで警察行きになるだろうからやらないけど。
と、どうでもいい事を考えているとムカつく赤い信号のランプが青に切り替わる。
今の僕には青いランプが天使に見える。ありがとう青。前に進もうとしている君の姿はかっこいいよ。
自転車のペダルに足をのせてまた走り出す。
白と黒の横断歩道。
下を向きながら走っているとどこからか悲鳴があがった。
なんだよ、なんかあったってのか?
チラリと視線を横にやると、
トラックが、突っ込んできた。
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